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慧音のひとり言ーレミゼを語る②ー

ヲタ活が止まるところを知りません、慧音です。コロナで収入減ですのに。お金がやば……

さて、それではレミゼを語る第二回、「Overture / Work Song (The Chain Gang)(囚人の歌)」語っていきます。(二曲分すらも無理でした)

Overture / Work Song (The Chain Gang) ーー囚人の歌

私はずっと「Look Down」って呼んでるんですけど、Wiki先生によれば「Work Song」らしいです。「The Chain Gang」とか呼んだことないよ……。

まあ、要するに囚人の歌ですね。開幕一発目の重低音ホーン隊がクソほどかっこいいあれです。

ミュージカル映画版だと、クレジットの画面から低音打楽器で始まってますね。民衆の歌の冒頭も同じ感じのリズムです。映画版ならではの演出と曲構成になってたりして楽しい。
映画版のオープニング、水の中から出てくるのとてもかっこよくないですか? 海から上がった瞬間パッパーン♪って始まる感じ、最高にテンションが上がりますよね。あの、時の跨ぎ方がとても好きなとても好きなんです映画版。トム・フーパー監督ありがとう。「キャッツ」は不評でしたけど腐らずに頑張って欲しい(何目線)。

Overtureに関しては、10th、映画、25thとどんどん豪華になっていってるイメージがありますね。10thのOvertureの頭二音はティンパニがすごく目立つんですけど、25thはトランペット感がすごい。どちらも好きですが、オープニングのインパクトとしては25thの方が良いんでしょうね。

演出的には、10thの舞台上に集結していく感じのライティングも好きですけど、幕開け感がすごいのは25thですかね。ブリッジ(であってるのかな)が登っていくのが。あれは多分照明さんの仕込みとても大変なんだろうなと思います。

コンサートでも映画でもないミュージカルレミゼは映像化されてない(はず)でちょっと確認できないのが辛いところ。
2019年の最新コンサートも発売延期になってるのでね……

原作では、囚人のいるのはトゥーロンの徒刑場。ミュージカル版でもトゥーロンであるというのは共通ですけど、何をさせられてたのかが新旧演出で変わりました。旧演出では農作業かなんか(ツルハシで何かを壊してる感じもします)。新演出ではガレー船の舟漕ぎをやらされてますね。映画では難破船(?)の回収作業みたいな感じでした。トゥーロンがそもそもフランス南部、海に面したところですので、ガレー船に関する仕事をさせられてたんでしょうね。原作に記述があった気がしますがちょっとどこかわからず……ソース見つけたら教えてください。

ちなみに原作で最初に書かれているのはミリエル司教についてだったりします。ヴァルジャンに関する言及は第二編から。ユゴー節炸裂ですね。第二編もヴァルジャンがディーニュに到着するところから始まります。

映画版では歌い出しがヴァルジャン一人ですが、ミュージカル版はみんなで歌います。「目を合わすな」「ここで死ぬのだ」みたいな、絶望感溢れる歌詞。ただ、メロディとかのテンション上がる感じはこの曲最高だと思います。オープニング向き。男性アンサンブルの囚人それぞれの想いとかが歌われますね。好き。「When I get free, you won't see me. Here for dust!」が一番好きなソロです。

映画版だと、Look Down終わりでヴァルジャべの掛け合いの前に「旗を取ってこい」があるんですよね。ジャッキのジャンを象徴するエピソード。このシーンがあることで、後に市長になったヴァルジャンが馬車を持ち上げる、それを見たジャヴェールがもしやと気付く、っていう流れにうまくつながっていくので、上手いなぁと。ミュージカル版だとジャッキのジャンエピソードなしで「こんなことをできる男を一人だけ知っている」になりますから。
そして旗を持ち上げるタイミングでまたOvertureがリプライズされるのも最高ですね。かっこいい。この泥まみれの旗が三色旗なのもまた、ナポレオン時代の終わりを象徴しているようで、かつ、自由なんてねぇぞと言ってるようで、すごいなぁ(語彙力がなくてすみません)。

ヴァルジャべ掛け合いになってからの、「Now bring me prisoner 24601」で始まるジャベールパート。日本語歌詞が「奴をここへ呼べ24653」なんです。ここがいっつもフフッってなってしまう。あと、「意味わかるか?」も。英語の歌詞でもちょっと面白いですからね、歌だからアレだけど、セリフにすると違和感がすごい。ファンティーヌ役をやっていたSierra Boggessさんがここのジャベールパートをセリフで言ってる動画があるので見てみてください↓

24601言い過ぎじゃね??笑
ここのジャベールはYouTubeでもかなりイジられてる印象ですね。可愛い。

ジャベールといえば、僕は原作に一番近いビジュは10thのPhilip Quastさんだと思います。ラッセル・クロウも捨てがたいけど。原作でブルドッグと評されるジャベールさん……(とか言って違ってたらごめんなさい)
でもね、25thも映画もジャベール短髪なんですけど、個人的には長髪派なんです。ミュージカルも長髪ですし。あのリボンが良い感じにジャベールなのですよ。なので10thビジュは最高です。
歌い方とか声質的に3人の中で一番好きなのは25thのノーム・ルイス。彼はPOTOのファントムもやってましたね。
ちなみに生で見たかったジャベール第一位はハドリー・フレイザーさんです。25thグランテールも最高でしたが。彼の舞台は一度で良いから生で見てみたい。

めちゃくちゃ話があっちゃこっちゃ行ってしまう……悪い癖です。

Look Downはここから始まる二人の因縁感がすごく好きなんです。伝われ。ここから全てが始まった……って感じで、すごくなんというか、険悪じゃないですか。この二人の仲が最初。それが、ヴァルジャンが丸くなっちゃってああいう風になるのがもうたまらんですよ。はい。

そして、Look Downがフェードアウトしていって、On Paroleになるわけです。最高ですよ。もう。最高とすごいしか言ってねぇな。

そんなわけで、本日はこれにて終了。明日は「On Parole(仮釈放)」。いければ「The Bishop(司教)」もいきましょう。がんばれ、僕。

それでは、良い夢を。

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