米国さん、地獄の模様

 資本主義の権化の様な国、みんな大好きGAFAMで有名な米国さんが地獄の模様だ。日経新聞の記事で冒頭だけだが下記の記事を読んだ。

 サンフランシスコには有名なIT企業の本社が多いらしいが、一部のIT企業だけが成功し過ぎた結果、上位層だけが富を牛耳り、結果として下層に地獄を押し付けている。

 記事の冒頭では以下の3点が紹介されていたよ。

・サンフランシスコで略奪が急増し店舗は続々閉鎖
・警察の消極姿勢に略奪犯がつけこんで街が荒廃
・空洞化で税収が減り治安が悪化する負のサイクル

 米国さんは米国さんで賃金も高いが物価も比較にならないほど高い。その分、競争が激しいし、日本と違い人なんて簡単に切られる。だけど上になればなるほど良い生活が出来、下層になればなるほど、その苦痛も増す。だから犯罪が止まらないし競争に疲れ切って、生きる事にも疲れ、下層には薬物中毒が蔓延している。

 治安が悪くなるから人もこない⇒人もこないから経済も良くならない⇒経済も良くならないから売り上げも見込めず、人も切られやすくなる。この負のループで下層は追い詰められ、薬物に逃げるしかなくなる。それか金が無くなり思考が短絡的にもなるので、店に押し入り強盗するとか日常茶飯事になるんだよな。

 俺自身、死ぬほど金が無くなった時に、酷く思考が短絡的になったことがあるので、よくわかる。金だ、金だよ。金が全てじゃないが、金がないと自分すらも守れない。やはり金だ。こればかりは真に困窮を経験しないと分からないと思う。

 しかしみんな大好き米国さんは、そう遠くない将来、革命が起きてもおかしくないんじゃないかな。下層に地獄を押し付けすぎて、まるで日本の様に上辺だけ裕福層で、実際中に入ればスカスカの地獄でしかない。全体が豊かにならないと、将来自分達が困るのにな。それも今更だが。

 あぁ、ちなみにIT企業に勤めている人間で、治安の悪いサンフランシスコに住んでいる人らは、リモートワークで安全に働いているらしいね笑 やれやれ。まぁ外に出ると普通に身ぐるみはがされて殺される可能性が高いから、そうなるのは仕方がないんだろうが、そりゃ下層は薬物に逃げるよね。それか死ぬくらいだったら、窃盗や強盗に走るか。誰だってな、自分が死ぬほど追いつめられれば、必然的にそうなるんだよ。死ぬくらいだったらってな。

 記事は消えてしまったが、先日上野の宝飾店に18歳の子供3人が強盗に押し入ったようだ。格差が開き過ぎれば、貧乏な家庭が増え、貧乏な家庭が増えると、子供にろくな教育を受けさせられず子供が非行に走りやすい。親のレベルが低いと、子供のレベルも必然的に低くなる。親が貧乏暇なし、仕事で忙しく、子供とコミニケーションを取る機会が少ないと、必然的に家庭崩壊のリスクも高くなる。それも全て格差を付けすぎ、中間層を減らし、富裕層とそれ以下しか造らない様にしたからだ。俺の親がその典型だった。貧乏暇なし、子供を沢山造り、コミニケーションも取れなかったから、最終的には家庭崩壊した。今思えば可哀そうな親だったと思う。政府の結婚すれば幸せ、子供を造れば幸せ、家を持てば幸せと言う、税を絞る為のマーケティングに踊らされ、頑張って働いた結果、幸せにはなれなかった。何故ならそれは他人に植え付けられた幸せの形だからだ。ただ皆、自分の幸せは追求しようとしない。何故なら日本人は世間体の中で生きる生き物だから。それに自分で考えることを放棄した方が、結果的に楽だからだな。他人の所為にできるからさ。要は皆、自分の人生を自分で決めて選んで、責任を取る事をしたくないんだよ。でも分かるわ、怖いよな。自分で自分の人生の責任を取るとか。実際自分で決めている様で、他人の目を意識している間は、選ばされているに等しいんだからよ。