性善説の終わり

 少し前に闇バイトのことについて触れたことがあるが、関連のニュースを目にすると、たかが10数万程度で人を殺したと言う人間が平気で存在している。

 ネガティブな話題だが、北海道で集団で大学生を暴行し殺してしまい、挙句カードを奪って買い物をしたなんて話題も目にしてしまった。

 何と言うか北海道あたり、あまりいいニュースが無い様な気がする。陰湿度が高い話題がちょくちょくあるので、余計目立ってしまっているのかもしれないが。

 とまぁ、前置きを挟んだが、モラルの底が抜けた人間が急激に増加してきた感がある。

 ここで企業のサービスをいくつか例に出すが、今までは置き配、無防備な住宅、無人の販売所など人の性善説、特に日本人のモラルにある程度の信頼が置かれていたから維持できていた。

 「まさか、在宅の家に押し入る、人のものを無断で奪う、端金の為に簡単に人を殺す、そんな人間はいないだろう」

 こうした無意識の思い込みは通用しなくなる

 今後は他人の善意に対する信頼のコストが上昇していく。信頼のコストが多くなれば、今までの快適さは無くなって行く。自然と自己防衛せざるを得なくなる。何かあれば自己責任で終わり。

 あれ、これアメリカと大差なくね。日本はアメリカさんのペットで、国家感もクソもない、言い換えれば空っぽの国だから、例えばの話だけど治安がさらに悪くなれば、日本でもいつか飼い主の指示で、銃が解禁される日が来るかもしれない。関連企業が儲かるからね。

 なんにせよ住宅を買う人も減るだろうなぁ。購入したとしても、家の防衛に力を入れないといけないから、金のない人間は例えば夜に男が複数で押し入ってきた日には、武器が無ければ、どうか殺さないでと自分と家族の為に、相手の僅かばかりの期待できない良心に縋るしかなくなる。

 あれ、ここ日本すよね?