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仕事術5~マメさとスピード~
皆さん、こんにちは。
土井啓史です。
大学を卒業後、NECで営業を7年間経験し独立起業をしました。複数の事業を起こし運営をする傍ら、スタートアップの経営企画にも多く携わって来ました。
現在は、正社員およびフリーランスの転職エージェントとITスクールの運営を手がける株式会社Career Art(キャリア・アート)の代表を務めています。多くの方と一緒に仕事をし、優秀な方々から学ばせていただける日々を過ごしています。
最近では、「Z世代」と呼ばれる層の方と一緒に仕事をする機会が多くなってきました。
彼らと仕事をしていると、とても優秀だなと感じるとともに、彼らの仕事術は、会社員の時の上司やビジネスの先輩に教え込まれたことと、どこか通ずるものがあります。やはり時代を超えて共通する「原理原則」と呼ばれるものがあるのだなと感じます。
そこで、Z世代の方々と仕事をするなかで感じた、仕事で成果を創り上げていくためのエッセンスだと感じることを、「Z世代の仕事術」と題して、いくつかご紹介していきます。
第5回目は、仕事における「マメさとスピード」です。
皆さんは日々の仕事でどのくらいマメさやスピードを意識しているでしょうか。些細なレスポンスや各タスクに対する期日設定などもその意識が現れる部分だと言えるでしょう。
僕の周りの経営者は、仕事において重要なのことの中に、マメさとスピードだという人が多いです。
仕事とはつまり、人の役に立つことであり、その証拠として対価を受け取って収入を得ます。その仕事が遅くなるということは、すなわち人を待たせることになるので、よろしくありません。
しかし、もちろん、スピードが速ければいいというものではなく、マメで丁寧な仕事をすることも大切です。
相手への気遣いが行き届いた丁寧な仕事をすると、相手が仕事をしやすくなり、結局チーム全体で見たときの仕事のスピードが速くなります。
そもそもどんな仕事の先にも必ず人がいます。
そこを意識して、どこまで仕事ができるか、どこまで人のためを思って作業ができるかというのも成功する人に共通している点だなと感じます。
仕事のマメさ
仕事で実績を上げている人は、人のことを大切に思える人で、そういった人は決まってマメな人だなと感じます。
「マメ」というのは、一緒に仕事をする相手や、チームで仕事をしている場合にはチーム全体に対する思いやりや、物事が前に進むような配慮が行き届いていることだと思います。
あるいは、こまめに連絡することで、お互いの状況が逐一共有されており、コミュニケ―ションを取りやすい状態を保つことでもあります。
僕自身、色々な人に仕事を任せることも多いですが、せっかく任せるなら、今どの仕事がどのような状況なのか、こちらが気にかけなくても常に最新の状態が分かり、こちらが仕事をスムーズに進められるように配慮してくれる人に仕事を任せたいなと感じます。
仕事のスピード
そのマメさに、スピードまで加わると、ビジネスマンとして最高です。
ここでいうスピードとは、仕事をこなすスピードももちろん含まれます。
いかにパソコンを使いこなすか、いかに効率よく仕事を進められるように環境整備をしているかということも、仕事のスピードを決定づける重要な要素です。
しかし、ここでいう「スピード」とは、「着手するスピード」です。何かやった方がいいなと思うことや、やるべきことが発生したときに「後でやろう」とか「いつかやろう」と思うのではなく、その場ですぐやってしまうか、メモしてタスク化してしまうのです。
作業スピードを最初から速くすることはなかなか難しく、能力にも差が出てしまいます。しかし、着手するスピードは能力に関係なく、いかに自分を律して仕事をできるかどうかにかかっています。言ってしまえば、誰にでもできることです。
マメさとスピードを兼ね備えた「仕事が集まる人」に!
「パレートの法則」と呼ばれる、組織論では有名な理論があります。
それは、「どの組織においても、組織全体の2割の人が、組織全体の8割の成果を創り出す」という理論です。
仕事量においてもそれは同じで、組織の仕事の8割は、2割の人に集中します。アルバイトや会社員として勤めたご経験がおありの方は、優秀な人ほど多くの仕事を抱え、忙しくなってしまっている状態を経験したことがあるのではないでしょうか。
その「仕事が集まる人」こそ、仕事がマメで速い人なのです。
ちょっと仕事を始めるのを速くすること、隙間時間を一切無駄にせず、相手を待たせる時間を少しでも減らすこと、その地道な積み重ねにより仕事を獲得し、その仕事を通じて、収入、自身の成長、信頼できる方との関係構築など、すべてを手に入れていくことができます。
世の中にマメで仕事の速い人がどんどん増えてくると、その分世の中が全体がよくなっていくと信じて、今日もマメでスピーディーな仕事を心がけます。