結婚観(前編)
皆さん、こんにちは。
土井啓史です。
僕は大学を卒業後、NECで営業を7年間経験し独立起業、複数の事業を起こし運営する傍ら、多くの法人のスタートアップにも携わって来ました。
現在は、転職支援やITスクールの運営を手がける株式会社Career Art(キャリア・アート)の代表として仕事をしています。
ありがたいことに、多くの方とお仕事をご一緒させていただくことができ、本当に優秀な方々からさまざまなことを学ばせていただける日々を過ごしています。
このnoteでは、僕がこれまで経験してきたことや、大事にしている価値観、日々仕事をするなかで、世の中のニュースに対して感じていることなどを綴ろうと思います。
さて、今回の記事は前後半の2回にわたり、結婚観についてです。
念のため冒頭にお伝えしておきますが、結婚は各個人の自己責任と自由な意思決定でなされるものであり、あくまで個人的な見解を述べるに過ぎません。
結婚に対して正しい・間違っている、あるいは、肯定的か否定的かなどを議論したいわけでは決してありません。
僕の現状
単刀直入にお伝えすると、僕は世の中的にいう「バツイチ」です。
つまり、かつては結婚し、家庭をもっていましたが、離婚し、夫婦関係を解消しました。
さて、「離婚」と聞くと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
おそらく、世の中の多くの方が、大変ネガティブで暗いイメージをお持ちなのではないかと思います。
しかし、僕と元妻は、仲が悪くなったり、価値観が合わなくなったりして離婚したのではなく、お互いが同意したうえで、お互いの将来のために、話し合ったうえで円満離婚をしました。
そのため、僕たちは、離婚に対してネガティブなイメージは全くありません。
実際、僕と妻が役所に離婚届を出しにいった際、僕たちがあまりに仲よさそうに見えたのか、「ご結婚おめでとうございます」と言われてしまったほどです。(役所では、婚姻届と離婚届の提出先が同じです)
二人で0から会社を立ち上げ、酸いも甘いもともに経験してきた元妻とは、今でもよきビジネスパートナーとして、仲良く仕事をしています。
さて、それでは、なぜこんなにも仲がよいにも関わらず、僕は離婚を選択したのか。
その理由は法律にあります。
そもそも「婚姻関係」とは?
法務省の発表(https://www.moj.go.jp/MINJI/kazoku/konin.html)によると、「結婚」すなわち「婚姻関係」には、以下のような内容が含まれます。
①夫婦は、法律上、お互いに助け合い、協力して生活することが必要である。
②こどもが生まれた場合には、父母それぞれがこどもの養育に対して責任を負う。
③夫婦は、こどもの生活費・教育費なども含め、お互いの生活費(婚姻費用)を分担する必要があるとされており、このことは別居中であっても変わらない。
④日常生活に必要な費用やこどもの養育に必要な費用(婚姻費用)については、夫婦間で分担する必要がある。
そしてこれは、たとえ離婚したとしても同様です。
この内容を見て、皆さんはどのようにお感じでしょうか。
僕にはある意味、夫婦双方を守り、子どもを守るためのルールに思えます。
実際、「結婚」という制度は、夫婦が、国の次世代を担う子どもを産み育てやすくするための制度なので、子どもを守り、そのために夫婦も守るための制度であることに間違いはないのだろうと思います。
しかし、この制度は、とらえ方によっては、法律によって「夫婦間の平等」を保障しようとしているようにも見えます。
言い方を変えれば、「法律がなかったら、夫婦のどちらか一方が他方よりも立場的に弱く、依存関係になってしまう」「依存関係が片方の意思で解消されてしまうと、他方が路頭に迷ってしまうかもしれない」ということを前提にしていると考えられます。
確かに、女性が専業主婦となり、経済的に男性に依存していた昔ながらの家庭では、このような制度は有用だったかもしれません。
しかし、男女共同参画社会が謳われ、男性には家事や育児に携わること、女性には仕事でお金を稼ぐことが求められるようになり、男女の平等が進んできた現代では、ときにこの制度が、お互いを「縛る」もののように感じられてしまうことがあるのではないかと思うのです。
世の中の3割が離婚する日本の現状
このように、婚姻関係は法律によってかなり守られた関係性であるにも関わらず、現在の日本では、全夫婦のうち3割が離婚すると言われています。
そしてその離婚の主な原因トップ3は、「性格の不一致」、「異性関係」、「暴力」だそうです。
そのほか、「家族親族関係」、「精神的虐待」、「金銭面」なども主な離婚理由として挙げられます。
婚姻届を提出し、結婚という道を選択した時点では、夫婦仲睦まじく、生涯添い遂げるつもりでいた夫婦でも、やはり時間が経つと、段々と考え方が合わなくなったり、金銭や家族や親族との関係性が原因でもめてしまったり、さまざまな理由で関係性が悪化してしまうものなのです。
それでも、ひと昔前までは、何とか夫婦としての関係性を保つというのが一般的でしたが、離婚が珍しくなくなってきた現在では、各夫婦にとって、離婚というのがきわめて身近な手段になってきています。
僕と元妻の選択
上記のような事実をきちんと勉強し、認識したうえで、僕と元妻は「離婚」という選択をしました。
僕と元妻は、一緒に一から会社を立ち上げてきたビジネスパートナーであり、子どももいたので、二人が離婚したところで、二人の関係性が途切れることは考えられませんでした。
むしろ、「旦那である」「妻である」と気負うことがなくなり、より気楽にお互いに接することができるので、より仲良く過ごせ、より仕事がしやすくなるのではないかと考えたうえでの選択でした。
実際、離婚してからというもの、僕も元妻も、それぞれより自由になり、より仲良くなりました。
次回、後編の記事では、元妻との結婚と離婚、そして現在の状態を経験するなかで、僕の結婚観がどのように変化したのか、綴ろうと思います。
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