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ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン4(2022)

Come crawling faster, Obey your master

シナリオ、映像、演出全てに凄まじい力の入りよう。更に全話1時間以上あるので、毎回大作映画を観ているような感覚。
80年代オマージュやコミカルな部分が減少しシリアスな展開が中心になるので観る側の体力も要するが、
ドラマという形式を活かしたクリフハンガーの連続でつい次の回へと進んでしまう、そんな強烈な魅力を放ったシーズン。

エル以外はみんなサバイバル能力も特にない一般人がゆえ常に圧倒的劣勢を強いられるが、各所協力プレーで少しずつ切り抜けていく様が面白い。
ナンシーのガッツやホッパーの武力、ダスティンの知力と一応人並外れたパワーを持つメンバーはいるが…一人で事態を解決するまでの力はないというのがリアルでもある。

基本、シーズン4には圧倒されっぱなしで大満足だったのだが、やはりエディは…いたたまれない。
ホッパーやジョイスは勿論、エルやウィルたちにすら存在を認識されず死んでしまったのだ…。あの場から「逃げて」、彼らと行動をともにする未来を想像すると悲しくなる。(なんか、逃げても大丈夫だったような気がしないでもないというのがまた…)
あと、ワンが過去に後ろめたさがある人間を生贄にしているという設定上、犠牲者が常に「もともと不幸だった子」ばかりなのもなんだかなと思ったポイントではある。

エディの「Master of Puppets」には強く心を揺さぶられたし、最高のカタルシスだった。
どうかファイナル・シーズンで報われてほしい。

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