SUKIYAKI meets the world
富山県南砺市福野で20年以上開催されてきた音楽イベントSUKIYAKI MEETS THE WORLD。小さな町に一万人の人が各地から集うワールドミュージックの祭典と聞いていて、いつか行ってみたいを思っていたのです。今年も3日間にわたって開催されます。
長年この音楽の日を開催されてきたプロデューサーのニコラ・リバレさん。
このイベントは「南砺から世界をつなぐ」文化センター事業としてはじまり、今では市民による大編成のスティールパンオーケストラが出来ていたり、南砺全ての小学校でブラジルのマラカトゥワークショップを開催したり(イベント当日には子どもたち全員が参加!)、地元のまつりの夜高行燈神輿が練り歩くなど、ちょっと他では見ないような、市民を巻き込んでの豊かで興味深い音の祭典になっています。
「地元市民が、本物による体験ができる」ようにプログラムされているアーティストインレジデンスでは、親交があるアルゼンチン歌手マリアナ・バラフも招聘されていて、なんと1週間みっちりフォルクローレワークショップを開催予定でした。なんて羨ましい!
今年はその他にもアイヌ歌唱ワークショップ、世界の仮面づくりとそのパレードなどいずれも参加者全員がワークショップ後に本番に出演するそうです。
この、「本番に出演」という体験が全てにおいて用意されているところがこのイベントのユニークなところで、見ている人や、場や、音を生み出すグループが「舞台」や「路上」で「今起こっている」リアルな音の律動の中に入っていくことができる。
特別な音楽を好む人たちの特別なイベントではなく、このように町をあげての全員参加型の昔ながらのお祭りスタイルこそが継続の秘訣のように感じました。
こういった音楽の取り組みが日本のあちこちで見られるといいですね。
南米の北部アルゼンチンのカルナヴァルに参加した時、コルドバ大学の先生がワインを片手に全身泡と粉にまみれて音楽の隊列の後ろで踊りながら、
「見なさい、これこそが人生だよ!」
と叫んだことを思い出しました。
富山のアンデス、立山。
ニコラさんには「銀河ノコモリウタ」朗読リレーにも入っていただきました。
ありがとうございます。