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「春と修羅|百年夜」刊行百年朗読会

怒涛の11月終わり、振り返り
「春と修羅|百年夜」



多くの人が集まってくださり
みんなで場所を詰め合いながら
譲り合いながら、
肩を並べてことば(第四次宙宇連続体)を囲む
超満員御礼でした。本当にありがとうございます。

自分としては2018年からのここ数年来、
粛々と積み上げてきたビジョニングや制作(銀河ノコモリウタ)も含めて、
清々しさの中で霊的働きかけについて開示してゆける軽やかさにいます。

物理次元のことはアストラルから紐解くべし、
という強い呼びかけは
宮沢賢治が確かに見ていたもの、
また長らく取り組んでいるアルゼンチン先住民による歌と音の美学とも立体的に重なり合う。
時空間を貫いて。


この夜は共振を徹底的に揃えるということを
絶対的な基底に置きたかったので、

みんなの"糧"となるものは
わたしがこの4年間対話をしてきた「場(パチャ)」の
野菜
薬草(ホーリーバジル)
薬果(青蜜柑)
を用意して、
(単一の場を生命体として作用させるため、外からのものを持ち込まないという考え)から

「陰」の天へ向かう推進力↑
「陽」の地中を伸びる推進力↓
(種にはこの潜在的な指向力が備わっている神秘)
を転換させ↓↑

火と水と鍋の中に調和の力を働かせてつくるスープ
↑↓ ☞ ↓↑



味付けは少量の塩と極陰(海中生命体)の昆布だけですが、なんともいえない滋味が感じられ
生命体としての場がひと椀の中で力となってちゃんと作用するのだということを思い知らされました。

ギャラリーオーナーの安野谷真理さんが陶芸をされているのを知っていたので土ものの器に盛らせていただく。

住まいのそばの河川敷からはススキをもらい、
桜の落ち葉や赤目渓谷で集めた錦秋の朴葉、新穀と、
森羅万象を働かせている精霊の力も借りる。



またこの夜は
近しい人を亡くされ
悲しみの中を来てくださった方々があり、
実体に織り込まれた記憶と感情の襞が
無声慟哭に重なり青森挽歌に重なり

"やがてこれらが、
天上の聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ"

目の前の祈りが
全体への祈りへかわる、
わたしたちはすべて
消えてゆく星

星々の世界を
"アストラル"と呼ぶこともまた。

「春と修羅」序にたしかに記されているように
これらの心象スケッチの理解は文明期の質によって変遷していくだろうし、
当時は誰にもまるで理解されず(最新すぎた)
相当落胆したということからも百年の時を経て第四次宙宇のビジョンはさらに明瞭になっていくことなのでしょう。(賢治はミンコフスキーやアインシュタインを熱心に読んでいた)

同じく百年前同時代にエーテル明視と冥王星の到来を語っていたシュタイナーの予言とともに。

百年前のあなたとも
百年後のあなたとも
真空の中では
既にもうつながっている

ほんとうに
すきとおった透明な足跡となって
歩いていたいのです



このような農民藝術の深掘り文化部は
来年度もっとやっていきたい

ありがとう!
白丸たくト君
@takutoshiromaru
@_earthorbit_

2部クロストークでは宮沢賢治研究者/宮沢賢治イーハトーブセンター理事の森本智子さんを交えて熱い対話セッションもなんとも豊かな時間でした。

心を寄せ、
心から読んでくださった皆さんも
ほんとうにありがとう!

また百年先に会いましょう。

二〇二四年十一月十七日日曜日

「春と修羅 序」kawole
「林と思想」白丸たくト/kawole

「山の晨明に関する童話風の構想」南奈緒美
「冬と銀河ステーション」よろずや小うめ
「蠕虫舞手(アンネリダタンツェーリン) 」白丸たくト/kawole

「無声慟哭」江口由美
「永訣の朝」kawole
「春光呪詛」大松多永
「青森挽歌(抜粋)」濱田里美

「鈴谷平原」森本智子
(ポラン堂書店/宮沢賢治学会イーハトーブセンター理事
武庫川女子大講師)
「栗鼠と色鉛筆」安野谷真理
「休息」コデ

「小岩井農場(パート七、九)kawole

「温く含んだ南の風が」白丸たくト/kawole/全員
「作品三一二番」白丸たくト
「作品一〇〇八番」白丸たくト

「孤独と風童(1924.11.23)」kawole

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