少数精鋭でやりたい彼女と、みんな仲良くでやらせたい私
おかあさんといっしょごっこ、と言えばいいのかな?先日書いた通り、クラス内の一部の女児たちが始めたプロジェクトが日々進行しています。
全員で9人いるメンバーの中で、ひときわ気合いが入っている子がいます。他の子たちがおもちゃなどで遊んでいる中、黙々と踊りの練習をしている彼女。今回のプロジェクトの発起人であり、確かに踊りを見ていると誰よりも自信を持っているのが分かります。
一生懸命やる彼女は、おそらく自分たちが踊っているビジョンが見えているのでしょう。彼女はみんなで楽しくやりたいというよりも、少数精鋭でやりたい思いが強かったのです。だから彼女は「私も仲間に入りたい〜」と他の子に言われた時に、「今回はちょっと待ってね」と丁寧に断っていました。
使うステージは広いので、多少人数が増えても問題ありません。けれど彼女は「後ろのステージが狭くなっちゃうから無理なの」と理由をつけて断っていました。
私はその様子を見ていて、「みんなでやったらいいんじゃないの?」と彼女の気持ちを完全にわかっていない発言をしてしまいます。そんな私に彼女は上述したようにステージのサイズ的に無理であることを伝えてきました。
けれど私もなぜかまたそこで「そんなに狭くないと思うけどなぁ」と引き下がらない。笑 けれど彼女も同様に引き下がらない。彼女が芯の強い子だということも知っているので、「じゃあ2チームに分けるっていうのはどう?」と提案しました。これには彼女も快諾してくれて、本番当日は2チームが登場することになりました。
このように書いてみると分かると思うのですが、いかに私が大人の都合で“みんな仲良く“、“みんな一緒に“を押し付けようとしていたことか…。これは猛省しました。仲間に入れてもらえなかった子が可哀想だというのなら、意見を捻じ曲げらた彼女の気持ちはどうなっていたのか。このプロジェクトは彼女発信だっただけに、そこは概ね彼女がやりたいようにしてあげるべきなんですよね。今、彼女は“少数精鋭で完璧にやり切りたい“のです。
日常の保育の中でも、大人の都合を押し付けてしまっているかもしれないなぁと今回の件で自分の振る舞いを見直したのでした。