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生い茂るジャングルと凛とした盆栽

 読書感想文ってあるじゃないですか?本を読んで、その感想をまとめるやつ。小学校の宿題で出てたけど、あれ苦手だったんですよね…。その乳幼児版とは言いませんが、“読書感想絵画“みたいなものに応募しませんか?という通知が園に来たのが6月ぐらいでした。頭の片隅にはあったのですが、月日は流れて、今に至ります。1人の子が家で描いていた絵があり園に持ってきてくれました。それをきっかけにみんなも描いてみない?という導入から、『読書感想絵画』に向けた絵画遊びを始めました。

 募集要項には特定の絵本を指定している訳ではなく、好きな絵本を読んで感じたことを絵にするというもの。しかし、今回は私があえて4冊選び、それらを読み聞かせした上でどの絵本の絵を描くのかを決めてもらいました(#一斉の中の主体性)
 時間の都合上、そして職員の配置上、何がなんでも自由に選んでやってもらうのには限界がありそうだったので。

 描いてもらってみると、絵本の場面をそっくりそのまま写し書きするのかな?と思ったのですが、予想以上に自分のイメージを大事にしていました。1冊の中にごちゃまぜカメレオンがあったのですが、カメレオンを描くのには苦戦していたようでした。「先生、絵本見せて〜」と借りていき、それを見よう見まねで書いてました。
 面白かったのは、その後の背景を描く時でした。絵本にはなかった世界をバンバン描いてくる。上は空、下は地面、両サイドに木が生えててジャングルのようう。そこにカメレオン、という描き方もあったし、画用紙のど真ん中に盆栽のように凛とした木を描く子もいたり。

 それぞれの姿をきちんと受け止め、褒めるとすごく満足そうな表情をした子どもたちでした。

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