
【保育ドキュメンテーション】の本当の役割を考えてみる②
昨日の記事の後編になります。本来であればまとめて投稿しても良かったのですが、少し長くなってしまったかな?と思い、2つに分けた経緯があります。まだ読んでいない方はこちらと合わせて読んでいただけると良いと思います↓
AとBの5W1H
そこで私はまず、それぞれを5W1Hに当てはめて考えてみました。作り手(保育者)と、読み手(保護者)がいるので、主語が2種類あります。

このように改めて表にしてみると面白いことが分かりました。Aは保護者が受動的に情報を受け取るのに対して、Bは保護者が能動的に情報を受け取る、ということです。つまりBは子どもの送迎で園を訪れない限り知ることが出来ない情報になりうるいうことなのです。仮にBを期間限定掲示と呼ぶとするならば、保護者の方は見たくなると思いませんか?スマホには絶対に送られてこない情報です。足を運ぶしか見る方法がないんです。ここにBを積極的に作る理由あり、と私は考えるのです。
園のファンを作る
“足を運んだ人しか見られないのは不公平ではないか?“と思われるかもしれません。確かにそうですが、Bも配信し始めればいよいよAとの差別化は不可能です。Bは能動的に情報を得るものでなければならない、これは揺るがしてはいけないルールです。Bを見たいならあなたが足を運びなさいは絶対に譲ってはいけない部分で、それは園に関心を持ってもらうことに繋がっていくと思うのです。
今回Bを丁寧に作って思ったのは、こういう時(今回で言うと行事前)こそ園の保育の特徴が出る、ということです。子どもたちの写真に保育者の思いを載せることで、園の保育をさらに知ってもらうことができる。保護者の方に少しでも今の保育を知ってもらうことができる。足を運ぶということは、園舎の中に入るということなのだから、文面だけでは伝わらない園の雰囲気や、空間の息遣いを感じてもらうことができる。それが園に関心を持つことに繋がって、最終的に園のファンになってくれたら嬉しいじゃないですか。B:保育ドキュメンテーションを作ることは、園のファンを作るという最上位目標を達成するために必要不可欠な手段になりうるということだったんです。
まとめ
①
A:毎日配信しているドキュメンテーション=活動記録は、保護者が受動的に情報を得られるもの
B:保育ドキュメンテーションは、保護者が能動的に情報を得にいく必要があるもの
②
Bは基本的に園にしか掲示しないし、期間も区切って掲示する。限定的なものと位置付けて、そこを揺るがさない。すると保護者は見ようとしない限り見られないので園に足を運ぶ必要に駆られる。
③
Bが持つ限定性を活かして、保護者に園に足を運ぶ回数を増やしてもらう。そこで園の保育の特徴を知って関心を持ってもらい、最終的には園のファンになってもらう
以上が、今回のテーマの私なりの結論となります。Bが“園のファンを作る“という壮大な目標の一端を担っているという結論を導き出せただけでも私は満足しています。私、Bを作るのが好きなので。だからこそ、納得のいく理由が欲しかったのです。今後はブレずに作っていくことが出来そうです。