創作話と昔話
2月の中旬に今年度ラストの大きな行事があります。私のクラスでは劇遊びをすることになりました。
4月から蒔いてきた種をいよいよ回収する時です。もちろん、子どもたちの主体的な姿を軸に、活動を展開していく予定です。どんなふうになるかなぁ?
演じることが好きだった
“劇遊び“というワードが出ましたので、私個人の遍歴を。(大したものじゃないですよ。笑)
振り返ると小学校では学校内の演劇クラブに所属していました。確か年度末に町の体育館で公演とかやってたと思います。そこで女性役をやってスカート履いて演技したことを強烈に覚えています。自分とは別の誰かを演じていることと、スカート履いて人前で演じていることの両方にものすごくドキドキした記憶があります。笑
ちなみにこの経験はクラスで劇遊びをすることになった際に、「僕、女の子役をやりたい」と思った子に対して、ものすごく寄り添える経験となっています。
その後、思春期である中学3年間でも、文化祭では必ず劇の演者に立候補していました。“そんなの恥ずかしくね?“とかそういう感情は一切なくて、“とにかく目立ってモテたい“の一心でしたね。笑
高校でも運動部と兼部で放送部に入っていたし、大学でのオペレッタもものすごく気合い入ってたし、振り返ると総じて演じることが好きだったんだなと思います。
ちゃんとした劇をやれたこと
その中で中学時代にやった劇は、わりと覚えています。
中学1年生 戦争を題材にした劇
中学2年生 生徒たちで作った劇
中学3年生 地域に伝わる偉人の劇
この中で中1、中3は思春期ということもあり、その古臭い感じを受け入れたくない雰囲気があったのですが、やってみると次第に真剣になっていったし、だからこそ記憶に残っているんですよね。多分、先生の指導も厳しかった。
一方、生徒たちで作った劇。やってる側は多分面白かったのか?と思うんですが、多分内輪のネタだったのか、起承転結を全く思い出せない。これが今でいうところの主体的な活動になると思うのですが…。
私が経験してきたこと。優劣をつけるのは難しいですが、ちゃんとした劇に真面目に取り組めた経験って、振り返ると良い経験だったんだなぁと思ったりします。
今回のクラスでやる劇遊びは原作に、子どもたちが考えた要素を盛り込む創作劇になるわけですが、その裏でこれまで受け継がれてきた昔話の劇遊びをする経験を失ったという側面もあるという事実は、頭の片隅に置いておこうと思います。
まぁ圧倒的に記憶に残る創作劇にすればいいんですけどね。