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リョウ先生が経験した生理に関する話

 今日は日曜劇場「御上先生」の第7話でした。今日のテーマは、生理とヤングケアラーについてだったと私は思っています。どちらも今を生きる私たちは目を背けてはならないテーマだったように思います。

 生理に関しては職業柄、避けては通れない部分でもあります(避けたいわけではないです)。プール遊びとかがあると女性が入れない場合があるので、その代役で駆り出されることがあるからです。男性には分からないであろう生理の辛さ。せめてなにか助けてあげられる部分があるのなら、プール交代するくらいなんてことないってわけです。

 さて、そんな生理に関して、個人的に2つエピソードがあって、結論から言うと“やはり早くから教育する必要があったんだよな“と思わざるを得ないエピソードなんです。まずは書いていきます。

エピソード1:結局何事だったの?

 私が中学2年くらいだった時のことです。部活が終わって、自宅で昼寝していた時のことでした。突然、家の中が騒々しくなり、母親がやってきて「出かけるよ!!」とだけ。眠い目を擦りながら父が運転する車に乗りました。行き先は分からず。眠いままだったのでそのまま車の中でまた寝落ちするわけですが、車が停まったと思ったらそこは『しまむら』。なんでここ?と思って、しかもここで妹も車にいたことに気づく。そして母親が買い物からなかなか帰ってこないことに眠気もあってイライラしてました。笑 その長い買い物が終わった後にまた寝落ちするわけですが、次に着いたのは祖父の家。「え?なんでおじいちゃん家?」と思い、そのまま家に入り、今度はおばあちゃんも混ざって騒がしくなる。私は祖父の家にいた猫と戯れていると「リョウ、ご飯〜!」とおばあちゃんに呼ばれて、座るとそこにあったのは…赤飯。何事もなかったかのように赤飯を含めて夕食を食べる私以外の人たち。

 「結局、何事だったの?」

エピソード2:「紙袋に入れてください!」

 大学1年生の時にコンビニでアルバイトをしていました。いつものようにレジ業務をこなしていました。ある夜、女性のお客さんがカゴに幾つかの商品と生理用品を入れてレジに来ました。私はここで初めて生理用品のパッケージそのものに触れることになります。バーコードを読みとり、金額を伝え、お客さんがお金を出している間に素早くビニール袋に詰め込み、代金を受け取り、お釣りを渡し終えました。…と思ったら、そのお客さんに「紙袋に入れてください!」と怒られました。“どれを!?“と呆気に取られている間に、「これ!!」と指を差したのが生理用品でした。私は慌てて入れて、そのお客さんはご立腹で帰っていきました。その後、相手の方に恥ずかしい思いをさせてしまったんだという思いと、そんなことも知らんのかという自分への恥とで顔が真っ赤になりました。15年前の話ですが、その時の光景は忘れずに覚えています。

2つのエピソードから分かること

 結局、私は男性だからといって生理について詳しく教わってなかったんですよね。今は知りませんが、林間学校の壮行会的なやつの後は女子だけが残って保健室の先生と話すので、男子は教室帰ってろみたいな対応があった時代でした。“なんか触れちゃいけないもの“的な空気を与え続けられていたような気がします。だから生理がお祝い事だから赤飯を食べると言う風習は20歳過ぎてから知ったし、生理用品の扱いについても超スパルタで教わることになった。確かに女性の身体に起こることだけれど、だからって男性は関係ないなんてことはないわけで。赤ちゃんが産まれる準備をするためだと言われれば、全人類がきちんと知っておくべきことなんですよね。

 今日の御上先生を見て、改めてそれを思いました。私は昨年の夏に子どもたちと性の話や、プライベートゾーンの話をしましたが、子どもたちの思考が柔軟なうちに話して良かったと思ってます。今でもその話を子どもたちからしてくれます。「それはリョウ先生がプライベートゾーンの話の時にダメって言ってたよ」と。ただ、自分の(自分の世代の?)凝り固まったような見方ではなく、フラットな目線で話せる力が大事かなと思います。


 

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