私の限界値は10人
昨日、こんな記事を書きました↓(お時間ある方は読んでいただければと思います)
要約すると“体育指導ではなく、体育遊びであるならば、何度も挑戦する回数は保障しようぜ“という内容です。
それで、今日は雨だったので室内遊びを計画。“あんなこと書いたんだから、いっちょやってみるか“と体育遊びを展開。
やってみた結果、土台無理な話でした。
色んな数字を比較
まずはこれまで私が成功してきた体育遊びの場合と、今日の体育遊びの場合、それぞれに関わる数字を比較します。(新は今の環境。旧は以前の園での環境)
◉学年◉
新旧ともに3歳児クラス
◉クラス人数◉
旧→19人 新→30人
◉その場にいた保育者数◉
旧→2人 新→2人
◉活動時間◉
旧→概ね30分程度 新→概ね40分程度
◉動けた回数◉(今回はくまさんハイハイ)
旧→4回/人 新→2回/人
◉活動の説明をした回数◉(危険な行為があった場合に場を止めて、説明をし直す回数も含まれる)
旧→2回 新→4回
数字から分析
私の力が足りなかったからだ…
もっと声を張れば良かった…
という分析の根拠として曖昧な要素は今回考慮しません。
あくまで数字に向き合います。
①学年+人数
今回はともに3歳児クラスなのでそこに差異はないように思えます。しかし、人数の違いは影響を避けられません。なぜならば、人数が多いほど月齢の振り幅が大きくなってしまうから可能性があるからです。
19人クラスの中に3月生まれの子が2人いるのと、30人クラスの中に3月生まれの子が2人いるのでは、遊びの展開の仕方が変わってくるということです。
また30人ということは、月齢が低い子がクラスの割合を多く占める場合もあり、それによっても対応のバリエーションを増やさなければならないのです。
事実、今日は私が主に体育遊びの進行を務めましたが、月齢が低い子はその場に入れず、別の遊びを始めてしまうなど、もう1人の担任が付きっきりとなりました。
これが19人であればなんとか集団の中にいてもらうことができた。すると、担任2人が同じ場所に居れることでより安全に遊べるし、遊びのバリエーションを増やせるのです。
②活動時間
私はどちらも30分程度を予定しましたが、結果として今日は40分程度の活動となりました。10分延長。他のクラスが同じ場所を使う予定がなかったから良かったですが、もし次のクラスがやってきてしまったら、遊べなかった子も出てきたでしょう。
③動けた回数
時間が延長してしまったにも関わらず、今日は活動できた回数が1人2回。
つまり、待つ時間の方が長かったということです。実際、飽きてしまって歩き出す子もいました。私が求めているものからは程遠い数字です。
④説明した回数
飽きてくる子が増え、勝手に歩くなどすると、活動している子の邪魔になり危険が伴います。となるとその都度止めて、説明をし直す。するとまた聞く時間(待つ時間)が増える…。
かなり悪循環です。
どうすれば良かったか
正直、遊びの展開には自信があったので、自分が思い描いた通りにいかなかったことは悔しいです。
(活動としてはきちんと展開できていました。ただ、誰にでも出来る最低限)
今回に関しては、30人を2つ、3つのグループに分けるべきでしたね。1グループ10人であれば、1人で回せたと思います。(保育者の人数が多い方が望ましいの大前提です)
今回の経験から学べるのは、自分が1人で対応できる子どもの人数はMAX10人だということ。あ、これは見守るだけならもう少し多くても大丈夫です。1人ひとりに満足できる遊びを展開するとしたら、です。
これは前の園にいたらまず経験できなかったでしょう。非常に有意義な時間となりました。
またタイミングが合えば試します。
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