見出し画像

11年目の保育者の、とんでもないヒヤリハット

 昨日はものすごく久しぶりに大きなミスを犯してしまいました。
園児の1人を保育室に連れてくるのを忘れて、20分ほど園庭で遊ばせてしまっていたんですね。
 この出来事が起きた背景には色んな要因があるのですが、1番の責任はやはり自分にあり、これが園庭で他の保育者の目があったからこそ大きな事故に繋がらなかったですが…。これが園外だったら?真夏だったら?と思うとゾッとします。
 久しぶりのヒヤリハットでした。

逆風を味方にする

 今回の私のミスはヒューマンエラーに分類されると思います。ではこのエラーの改善方法は“次からは見逃さないようにする“でしょうか?

 これは今回、1番の当事者である私が言えますが、“努力しても意識しても見逃すタイミングはありそう“であるということです。やはり人間ですから失敗はします。

 ヒューマンエラーの原因はシステムエラーである。これは西野亮廣さん著の『夢と金』の第1章に書いてありました。

 今回の私のヒヤリハットを単なる1人の男のヒューマンエラーではなく、クラス単位、園全体単位のシステムエラーではないか?と考える必要があると思います。
 これは決して自分に非がないと言いたいわけではありません。ただここでミスに不貞腐れるのか、このミスをチャンスと捉えた時に、どちらが自分にとって成長するかを考えたんですね。

 ・次にこのような問題が起きないようにする
 ・もし私以外の方が同じようなミスをした時に寄り添ってあげられる

自分が経営者サイドに回った時に、同じような問題にぶち当たる前に手を打てると思うのです。

“システム“を細分化

 ではヒューマンエラーの根源であるシステムエラーを考えるわけですが。

 この“システム“という言葉をさらに保育現場に当てはめて細かくしていくと…

①担任間の連携という“システム“
②遊具の配置、および園の構造という“システム“
③週や1日の活動という“システム“

この3つに今回は分けてみました。

まず②に関しては、C君が保育者から見えにくい位置にいたことで、私の目に入らなかったことは確かにあります。しかし、では遊具の位置を変えるのが正解か?と言われるとそれは違います。②のシステムで問題が起こらないようにするために①や③を省みる必要があります。

意識のズレ


 今回の問題は①担任間の連携が全てであると言わざるを得ません。私と他の担任の中でC君に対する関わり方のズレがあったと思います。

 C君は1つの遊びに夢中になるとなかなか次の行動に移流のが苦手です。なので、集団で一緒に行動するのに時間を要します。

 私は“C君は時間がかかるから最後に全員を連れて上がる先生に任せよう“と思い込んでいました。というかこれまでずっとその対応がクラス内にありました。
 ところが今回は「男の子全員お願いします」とだけ言われて、その発言には“C君もお願いします“という意図があったようでした。

 今回の問題の原因はきちんと言葉での連携をしなかったことによる意識のズレであると思っています。

 したがって、このシステムエラーの改善方法は“言葉でのやり取りを入室前に必ず1度以上行なう“となるのだと思います。

 また最後に入室する先生が全体を見回すという役割をきちんと行うことも、再度確認しました。

ゆとりのある保育

そして③ですが、
この日のAMの保育は外部指導の教室→食育体験と、行事がみっちりの分刻みのスケジュールでした。

 忙しさによる見逃しがあったとするのであれば、週案や日案の組み方にも課題はあるでしょう。そもそもC君は分刻みのスケジューリングには今のところ対応できないのは明らかです。

 本当にこの日にやるべきだったのか?という問いはあっても良いでしょう。

 ただこの③については、“指導と遊びの線引き“の課題もあると考えていて、またどこかで別に書きたいと思います。

話す材料に

 色々と書いてきましたが、今回のミスはやはり私であり、私の怠慢でありました。
 経験年数?私はこんなミスをしない?プライド?そんなことは関係ありません。
 でもここでミスをミスしたままにしていてはいけません。きちんと反省し、振り返ること、それが成長につながるはずです。

 昨日の夕方には私のミスを題材にクラスで話ができました。もうプラスに進んでいたんです。

久しぶりのヒヤリハット。転んでもただでは起きませんよ。

いいなと思ったら応援しよう!