頬杖
「みなさんこんにちは。レポーターの近藤です。様々な職人さんの技をみなさんにお伝えしていく「近ちゃんの職人探訪」、今日は「頬杖職人」の御崎田顕幽(みさきだけんゆう)さんにインタビューしていきたいと思います。御崎田さん、よろしくお願いします」
「ウィ~よろしくィ~」
「わーお、職人さんって言うともっと古風な方を想像していたんですけど、御崎田さん、かなりアゲアゲでフレンドリーな方なんですね~」
「ウェィ~」
「ウェイ~。―――さて、さっそくですが御崎田さん。御崎田さんは頬杖職人さん、と言う事なんですが、頬杖職人さんて、どんなお仕事なんですか?」
「聞いちゃう?それ聞いちゃう?マジウケる~」
「そんなに面白いお仕事なんですか?」
「面白いって言うかウケるって感じだべ~?オメー盛り上がってんのか~?」
「あ、はい。盛り上がってますよ~、ウェイ~」
「ウェイ~」
「それでですね、御崎田さん、お仕事の方は…」
「ウェイウェイ~」
「おめーさっきからいい加減にしろよ!台本通りやれよ!!」
「ウェ…」
「生放送だっつってんだろ!いつまでもくだらねぇ事で尺取ってんじゃねーぞオイ!分かってんのかよ!」
「え、あっ……」
「ゴタついてんじゃねーよ!いいからさっさとてめぇの仕事を言えよ!キンタマ燻されて~のか!!」
「頬杖職人の御崎田です。頬杖をつく女性の腕と頬を型にとって、腕とほっぺただけのオブジェを作って販売しています。女性の腕の柔らかさとまがった肘が作り出す曲線が美しいと思ってこの仕事を始めました。皆さんよければHPも覗いて下さいね」
「おーう、やれば出来んじゃん御崎田~。ウィ~」
「あ、恐縮です」