見出し画像

ライオン







ある球団がホームランを打つとライオンが1頭保護される。
だったかと言うキャンペーンがあった。

ホームランを打っても打たなくてもライオンを沢山保護すれば良いのに。と私は思った。

話題性やメリットがなければ救えないのだったら辞めれば良い。
それは本当に救いたい訳ではないのだから。

ライオンではなくトラだったかもしれないが、見世物になると言う理由で多数、不適切な環境で飼育されていると言う寺院のニュースを読んだ事がある。

百獣の王だろうと虎であろうと、害獣の王たる人間には良きにつけ悪きにつけ利用されておしまいなのだ。
ライオンもトラも、生かすも殺すも所詮は人間の掌の上の事だ。


などと、
どこか達観したような、世相を斬ったような、博識であるかのような自分と言うものの矮小さには、その球団のキャンペーンは及ぶべくもない。

思うだけ。
行動している人間を否定するだけ。
私はそれしかしていない。

だが、そうやってすぐ自己否定してみせるのも良くない。私は私の悪いところを自分で分かっていますよ、だから私の事を叩かないで下さいね、と言う予防線を張っているだけだ。
他人の行動の是非を論ずるくせ、自分が批判されるのは耐えられない。
どこまで言っても浅ましい。


ライオンが本当に救われるのかは分からない。分からないけれど、少なくともそう行動しようとしている人がいる。
なぜだかホームランを打たなければ救わないと言う。
おかしな話だが、そう言うルールなんだったら仕方がない。


だったら、世界のライオンの数よりも多くのホームランを打ちさえすれば良い。その為に、私の声援があれば選手がホームランを打てると言うのなら。

私は球場に足を運んで叫ぼう。
獅子の如く。










いいなと思ったら応援しよう!