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lebeauphoto
スニーカー
季節が巡って 新しいものが芽吹く日
そんな日はいつも決まってあの曲を聴く
わたしは あの頃から少しは変われたはず
夕暮れの公園で あなたと二人だけだと
そう思っていたあの頃
他には何も見えなかった
夜の公園で ぎゅっとつないだ左手
今までも私の左手は
あの頃の熱をまだ覚えているよ
季節が巡って 新しいものが芽吹いても
私は 眠り続けたまま
重たい目を 開ける事がずっと恐かった
夕日が沈む屋上で あなたは笑ってくれた
なのに私は まちがえて
あなたを 突き放してしまった
夜が更けたベッドの上 重なる肌と肌
あなたと過ごす最後の夜
私は やさしいふりをしていたんだよ
季節が巡って 新しい出会いの中でさえ
私は 私を赦せないことがある
どうしてだろう あなたにはもう聞けない
季節が巡って 新しいものが芽吹く日
そんな日はいつも決まってあの曲を聴く
わたしは あの頃から少しは変われたはず
季節が巡って 新しいものが芽吹く日
今日はスニーカーを履いて 外に出よう