国立劇場 歌舞伎鑑賞教室「四ノ切」
毎年恒例、国立劇場の歌舞伎鑑賞教室
今年は「義経千本桜 河連法眼館の場(四ノ切)」。
中村芝翫さん中村橋之助さん親子が、佐藤忠信&源九郎狐をWキャストで演じるほか、複数の役が違う配役で見られる趣向。
お父さんの芝翫さんが初役、息子の橋之助さんが2度目で先輩なんて、ちょいと珍しいですね。日々お互いの舞台を見ながら進化しているそうです。親子4人が同じ演目で舞台に立つのは約7年ぶりとか。
本日はAプロ(法眼=芝翫、狐忠信=橋之助、静=新悟、亀井=福之助、義経=歌之助)観劇&囲み取材でした。
若い皆様が名作を丁寧に演じていて、心洗われました…近年は別の劇場になることも多い橋之助さん、福之助さん、歌之助さん、キャラクターの違うご兄弟3人が揃うとワクワクします。
新悟さんの静御前の温かさも印象に残りました。
冒頭には玉太郎さんの解説付、袴姿に素顔で出ていらっしゃるとまだ少年のようで、狐の人形と絡む場面も可愛らしかったです。
12日までが江東区の「ティアラこうとう」、18~27日は「調布市グリーンホール」と、都内2カ所に分けて上演されます。「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」や「親子で楽しむ歌舞伎教室」(親子割あり)もありますよ!
私は仕事の都合でできませんでしたが、A・Bプロを比べるのも楽しいでしょうし、歌舞伎座で上演中の「星合世十三團」は「義経千本桜」の凝縮版なので合わせて観るのも面白いかと。こちらの「四ノ切」は音羽屋型、「星合〜」はおもだか屋ベースです。
国立劇場が閉まっている間は主催公演が流浪の民で大変そうですが、ここで初めてご覧になって歌舞伎にご興味を持った方は是非、花道などが備わった歌舞伎座へも足を運んでいただきたいです。
おまけで劇場アクセスなどのプチ情報も…
猿江恩賜公園の緑に囲まれてた劇場は、気持ちいいロケーション。
元々このあたりは、徳川幕府の貯木場だったそうです。
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