よの33 自称コーヒー好き その2
コーヒー好きの私は最後のページを読み終え、ゆっくりと本を閉じた。じーんと込みあげてくる感動。閉じるのが惜しかった。
コーヒーを一口飲む。美味い。いい本を読み終えた後に飲むコーヒーは格別だ。
この本は2度目だったが、不思議と初めてかのような新鮮な気持ちで読めた。思いのほか内容を覚えていなかったのだ。おかげで同じ感動を再び味わうことができた。得した気分である。1冊で2度美味しいとはこのことだ。
私はコーヒーに黒砂糖を入れ味わいながら飲んだ。最初はブラックで、次に砂糖の塊を溶か