老房子の中身 - ドアの向こうはオールド上海
先日の記事で、以前住んでいた老房子は、内装が昔のまま残っていて驚いたと書いた。写真があったので紹介したいと思う。
場所は陝西南路。
屋根のレリーフ
手すりのデザインに当時を感じる
表札もおそらく昔のまま
天井が高い。3.3m。
床もおそらく昔のまま by 大家。くれぐれも傷はつけるなと言われた。
なのでネコはひっくり返しおく
これはすごかった。グイっとと押し込むと「ガチリ」と頼もしい音がして電気がつく。
ベランダ。モザイクタイルがきれい。
玄関もモザイク
バスルームのドア。塗装がひびだらけ。
ひびといえば。「Young Guitar」を読んでひたすら知ったかを重ねていた中二のころ、「ラッカー塗装にはひびが入るけどウレタン塗装はひびが入らないんだぜ、だからひびの入ってるレスポールだけがホンモノのUSAビンテージなんだぜ」と周囲に吹いていたことを思い出す。もちろん実物のレスポールなんて見たこともない。はずかしい。当時の自分に老便所のドアの塗装をはがして飲ませてやりたい。
このアパートは、1930年代にフランス人によって建てられ、戦前は外国人サラリーマン向けの宿舎だったということだ。改革開放後、おそらくやや高級幹部に「分配」され、ご近所さんにはリタイヤした党関係と思われるひとたちが多かった。このあいだ散歩がてら見に行ったら守衛のおじいちゃんが健在で、この部屋にはいまは欧米の人が住んでいると教えてくれた。
また機会があればぜひ住みたい。