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「脳感」と「皮膚感」をキャラクターに付与する

 キャラクターがイマイチ地味でパッとせず、人気にもなりそうにないという場合、そこには脳感と皮膚感が足りていないことが多い。もしくは、皮膚感はあるが脳感が足りていないことが原因としてあり得る。

 この、脳感とはすなわち「論理性」だ。ロジックを持ち、因果を捉え、当然に納得できる言動を誰かに説明できるということである。
 そして皮膚感とは「情緒性」だ。フィーリングを持ち、心を捉え、即座に感情を表して共感させることができるということである。

 どのようなキャラクターも脳と皮膚でできている。人間と同じ存在として扱われ、だから魅力的な存在になる。それを充分に引き出してあげなければ、しかし、そのキャラクターは存在感を示せない。せっかくの脳と皮膚を活かせないまま、キャラクターはキャラクターとして死んでしまう。
 きちんと脳と皮膚を活性化させ、発揮させ、アピールするべきである。そのような機会を与えることこそが、キャラクターを登場させるということであり、そうでない機会には登場させないこと。
 そうでなければ、キャラクターが可哀想だ。脳と皮膚。その感覚があることをきちんと認め、いかんなく適切に発揮してもらう。それがまさに、魅力的に描かれるキャラクターというものである。

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