物語世界に必要な「遠さ」
物語に共感できたり感情移入できたりするのは、その余裕があるくらい物語が遠いからである。
物語を眺める現実とは異なる場所で繰り広げられるストーリー。異なる場所だからこそ、遠いことを楽しめるのである。
だから物語とは、そのできるようになるうんぬんと同時に適切に遠くあるかどうかも、その価値にかかわってくる。
物語は誰かから誰かへ届けられ、創作として人の心に響くもので、その成功は「中身の面白さ」のみならず「物語世界と現実世界の距離感」もまた大切である。
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