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好きなことはなぜ仕事にできるのか?

 普通、好きなことを仕事にしたいと考えるのは当然だ。好きなことをしている時間は楽しいし、いつまでも続いてほしいと思う。しかし、仕事にしてしまうとそうはいかないと、多くの人は言う。あるいはまた、仕事というものはそんなに甘くないからという理由で反対する意見もある。結局、好きなことは仕事にはできないという結論に至る。
 しかし、現代はむしろ、好きなことこそ仕事にできる時代だ。それは単に風潮や考え方が変わったという意味ではなく、実際的に、好きなことを仕事にしやすくなっているという理由からである。

 情報化が進み、あらゆる物事についての最新やトレンドやアップデートされた出来事、有識者の意見などが、容易に手に入るようになった。そればかりでなく、その情報の量は多く、またすぐに更新され、スピードが速い。そのことにより私達は、好きなことについて、まず興味を持ち続けることがすごく簡単になった。また、好きなことに起こる変化を敏感に捉えられるようになり、それに関するコミュニティの中でモチベーションも保ちやすいし、サポートも受けられる。
 つまり、現代は「好きなことを中心とする時代」なのだ。だからかつてのように、好きなことは「趣味」で、そうでないことは「仕事」といつように分ける意味がない。
 自分の好きなことは、自分だけでなく好きな人が他にもいて、それによって人生により大きな変化をもたらす。そればかりか、その変化は常に起こるのだ。私達の興味は刺激され続け、常に新鮮な好きがそこにはある。変化は楽しい。私達は元来前向きな生き物だから、そのような状況に自分がいることが面白いと感じる。仕事にしても全く問題ないくらいに。

 好きなことを仕事にすることは、確かにかつては難しかった。それは更新しにくいし、同志は身の回りにいない。だが、現代はそうではない。だから私達は、好きなことを仕事にしていいのだ。
 それは考え方の違いではなく、あくまでも現代の情報が簡単に手に入るようになったからだ。好きなことをして生きていける人が増えたのは、それぞれの好きなことについて興味を持ち続けることが容易になったからである。

 好きなことは仕事にできる。現代ではなおさら、それは確実に言えることなのだ。

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