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キャラとぶつかるキャラが素敵。

 物語の中で、キャラに妨害されるキャラが至高だ。
 キャラは、そのやることなすことをすんなりできないことが多いけれど(物語の中で)、それは他のキャラがいるから、他のキャラによって邪魔されるからであってほしい。そうでない時、つまり、キャラがただ、事件とか事故とかに巻き込まれたり、偶然や必然の事象に絡まれてどうしようもなくなっている時は、可愛げがない。

 その「邪魔」や「障害」が、他のキャラであってほしい。なぜならそこには「対立」が生まれるからだ。事件や事象が相手では、私達はただそれに右往左往するしかないし、立ち向かうなど難しい。対話などできないのだから。キャラも同じだ。
 でもキャラにとって、それが他のキャラであるならば可能だ。そして両者が(もっと多いかもしれないけれど)対立し、対峙して、あれこれと諍う様にはドラマがある。ドラマは、物語にとっての根幹だ。それが生み出されるからこそ、物語は面白くなるし、キャラも魅力的になる。

 そういう意味で、キャラに妨害されるキャラは至高だし、キャラのジャmをしてくれるキャラもまた価値がある。そのようなキャラが多く出てくる物語はとてもワクワクして、夢中になれるものになるはずだ。
 そもそも、物語において事件や事故は起こって当然のものであり、もはや意外性など何お内。それを乗り越える過程が示されても、驚きはほとんどなく楽しくない(楽しいこともあるが、きっとまれだ)。

 なので、キャラの障害はキャラであるべきか、あるいはキャラが作り出すべきなのだ。そこに生じるドラマが見たい。大切なのは、対立や対峙だ。それは事象とではない。そんな血の通っていないものではなく、キャラ同士の譲れない抗争こそが、面白い。

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