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人と人は違い、キャラとキャラはそう簡単に理解し合えない

 人同士が理解し合えないのと同じように、キャラクター同士も理解し合えない。だから、それらが最初から理解し合えたり、簡単に理解し合えるようになるストーリーは面白くない。理解し合うのは難しいし、どちらかがどちらかを理解しようとするだけでも難しい。そこに苦悩がなければ、ストーリーはなんの引っ掛かりもなく、平坦で、すんなりしすぎる。

 だからキャラクター同士は、理解し合えないほうがいいし、そうであるために全然違う者同士が交流することが望ましい。それはもどかしく、ともすれば長々と達成感のないストーリーを続けることになるが、それこそが、理解し合えた時の解放感をより強くする。
 これはストーリーの1つの魅力となる。

 キャラクター同士は理解し合えないほうがいい。できるだけ。それがすんなりいかないことこそが面白さになる。そういう関係性が重要であり、現実の人間と同じように、すんなり分かってしまってはもったいない。それくらいキャラクター同士は違うものだ。たとえ同じ作者から生み出されたのだとしても、それは別個の人格、生存を争う個体同士であるから。

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