テーマを同じに。物語の真ん中と終わりの
物語には筋が通っていなければならない。
それはテーマが一貫しているということだ。
筋が通っているからテーマが一貫しているのではなく、テーマが一貫しているから筋が通っているのである。
人間が一度に覚えていられる情報には限りがあって、テーマに関してももちろん、いろいろなものを覚えていられるわけではない。
これは、物語の作者も読者も同じである。だから、テーマは統一され、まとめあげられていなければならない。
そうしなければ、作者はテーマを間違えるし、読者はテーマを読み取れなくなる。
しかし、別に全てにおいて一貫している必要があるわけではない。
物語におけるテーマは、その「真ん中」と「終わり」が一緒であれば良い。なぜなら、人間の記憶には限りがあるからだ。
それ以上の統一は記憶されないことが多くなる。だから、統一されてなくとも問題ない、というわけである。
テーマとは、例えば「友情」とか、「崩壊する世界」とか「女子高生の日常」とか、そういった一言で表せられる、シーンをイメージしやすい言葉である。
これを、物語の真ん中では、最も特徴的な見せ方をし、物語の終わりでは収束に向かうような見せ方をする。
そうすることで、全体のテーマは統一したように見え、調和が生まれ、物語に筋が通るようになる。
それが、物語の真ん中と終わりに関する注意事項である。
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させねばならないとはどういうことか。