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裏切られるストーリーとは‐概論

 ストーリーにおいて最も「面白さ」が出るのは裏切りである。それは「キャラクター」「展開」そして「観客」の3つがある。
 裏切りとは端的に、「そうだと思っていたのに、そうではなかった」ということである。なのでキャラクターを裏切る/に裏切られるとは、「こういうやつだ」が、そうでなくなることである。同様に、展開の場合は、「こうなるだろう」がそうでなくなること。観客の場合は「こう思うだろう」がそうでなくなることだ。
 いずれにせよそれは、「当たり前を、当たり前でなくする」ことであり、そのことによる驚きがストーリーを大きく揺り動かし、注目させ、感情を沸き立たせる。

 裏切りというのは現実では気持ちのいいものではないが、ストーリーとなるとそうではない。それはえてして面白く、楽しめるストーリーのために不可欠な要素なのだ。

※続く
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