お小遣いUP交渉を試みるも…【鬼嫁エピソード①】
筆者ユタカは一か月お小遣い4万円で生活している。
そのほとんどが飲み代と昼食費、夕食費(外食の場合)で消えていく。
なぜ4万なのかという事だが、その根拠は以下のように嫁サツキから提示を受けている。
・1日の昼御飯代+お茶とコーヒー代で1000円×20日間=20,000円
・週1回の飲み代 5000円×4回=20,000円
以上だ。
単身赴任先で食べる物以外を買う時には嫁と一緒にいる時なので、自分の財布からお金は出ていかない。
しかし、それでもお金のやりくりが厳しいのが実情だ。
計算式に単身赴任時の夕食代が含まれていないのは、スーパーで食材を買って自分で調理をした時には、お小遣いからではなく、家のお金としてレシートと引き換えに精算してもよい、というオリジナルルールが存在しているからである。
つまりは夕食を外で食べるのであれば他を削って頑張って調整してください、というサツキからのメッセージとなっている。
精算時にはスーパーで買ったレシートを隅々までチェックされるのだが、その中にお惣菜や調理パン等が含まれようものならば、その金額だけ取り除かれ、お金が戻ってくるという仕組みで運用されている。
(カップラーメンや食パン等はそのまま申請が通ることが多く、その時はホッと胸をなでおろしている)
このルールが始まってからは、月末にお金がなくなって「お金をください…」と懇願しても、
サツキ「スーパーで買った物は自分の財布から出ていかないんだから、自分で昼食を作っていけばいいじゃない?そしたらお金は浮きますよね。苦しいならそうしなさい。そしたら、昼食代を他のことに使えるんだから」
と言葉を返される。
これには返す言葉もない。
…上手く考えたものだ。
こちらの記事をご覧いただいている単身赴任のパートナーを抱える方々も真似したらよい、と思うほど絶妙なルールだと思う。
ただ、こちら側としては非常に苦しい状況であることも同時に知っておいていただければ幸いである。
さて、本題に戻ろう。
あれは忘れもしない2014年4月、消費税が5%→8%に上がった時に、サツキに小遣いアップの交渉を試みた。しかし、こちら側の主張は一蹴され、交渉も上手くいかず、小遣いアップは暗礁に乗り上げたままであった。
そして2019年10月、消費税が10%に上がってしまうという事で、前回と同じ結果にならないように交渉に臨むと心に決め、覚悟を決め、サツキの機嫌の良い時を見計らって話をぶつけてみた。
ユタカ「ねぇ、今忙しい…?」
サツキ「見たらわかるでしょ?わかんないの?」
ユタカ(あら?忙しいタイミングだったか…)
ユタカ「あ、いや、すいません…。どうしても話したいことが…」
サツキ「なに?」
ユタカ「そういえば、消費税、また上がっちゃうね。」
サツキ「そうなのよ。また家のお金も厳しくなるのよね。大切に使わないとね…」
ユタカ「外食をするとお店で払う値段もまた上がるから、俺のお小遣い事情も厳しいなぁ…」
サツキ「はい、そうですね。そこは頑張ってください」
ユタカ「言いにくいんだけどさ、増税に伴ってお小遣いアップを考えてほしいな…。どうかな、5000円アップとか…」
サツキ「はっ?どういう顔して、どういう根拠で言ってんのよ」
ユタカ「こちらは真面目な顔して言ってます(〇_〇)だって、小遣い4万じゃ足りなくて今でも月末になると厳しくなって、ほんとギリギリでやっているのよ、2%上がってしまったら、生活ができなくなってしまうと思う」
サツキ「普通に考えて5000円とかありえないでしょ。そんなことできるわけがないじゃない、あなたはバカですか?」
ここまでは予想通り。今回の狙いは4万円で8年間据え置きになっている小遣い額に風穴を開けることだ。
世の中的な感覚として、0→1にするのは難しいが、1→10をするのは比較的容易いという考え方もあるだろう。
よって今回は少額でも構わない。1円でも得たい!
そう、俺は歴史を動かす!
ユタカ「そっか、そうだよね。5000円は厳しいよね。家のことを考えたらそんな難しいのはわかるよ。でもさ、苦しい状況もわかってくれるんだよね?だったら…」
サツキ「だったら何よ、2%分上げろとか言うんじゃないでしょうね?」
ユタカ「(なにぃ!先回りされた!) はい、そう言おうと思っていました…。4万の2%は…800円。数字を整えて1000円アップ、これでなんとかなりませんか?」
サツキ「では逆に質問します。消費税が上がったことで、あなたの給料は2%上がるのでしょうか?」
ユタカ「いや…上がる予定はありません。」
サツキ「ですよね。なぜあんただけ苦しい・厳しいという顔をする。痛みを分け合う、という考え方を知らないのか。こっちはこっちでお金のやりくりを努力してるのよ。ならば、平日のあんたもちゃんとやりなさいよ。外食をせずに全て持ちかえればいいんじゃない?ラーメンを食べなきゃいいんじゃない?それこそ昼御飯はパックにおにぎりでも詰めて持っていけばいいんじゃない?そもそも生活ができない、って何よ。できるだろうが、バカか」
ユタカ「・・・」
サツキ「そもそも1000円ならなんとかなるんじゃないかと考えるその根性が気に入らない。私的には、むしろ、増税に伴って家計が厳しくなるから、あなたのお小遣いを減らしたいくらいなんだよね。5000円減らしますか?いや、あなたにとって5000円は大きい金額のようですので、2%減らしましょう。数字を整えるんでしたっけ?そもそも整えるってなんなんだよ。1000円減額。これでよろしいですか?」
ユタカ「いや、勘弁してください…。そのままでお願いします。」
サツキ「わかりました。こちらの寛大な心に感謝をするように」
ユタカ「ありがとうございます…」
今回も交渉の準備が足りず、またしても完敗となってしまった。
むしろ小遣い減額という結果を避けられたことで、悪い方向に歴史を動かさずに済んだと考えるべきか。サツキ、おそるべき相手だ…。
明日からも変わらぬお小遣いで頑張ろう。
そして、次回増税になる際には、今回のサツキの言葉を忘れることなく、さらなる対策を練って勝負を挑みたいと思う。
増税に伴い、小遣いアップに成功した強者がいたら、是非そのやり方をご教示頂きたいものである。
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