一軒家の購入にまつわるトラブル【鬼嫁エピソード③(前編)】
※この記事を読む前に「自己紹介」の記事をご覧頂いてから読んで頂けるとより楽しめると思います!
マイホームを購入したエピソードをリアルでいろんな人に話す度に「あまりにもソリマチが不憫すぎる!」との声を頂く。
何がそんなに不憫に思われていたのか、そこで今回はマイホーム購入の時に何があったのかという話をしたい。
結婚して最初の2年位は嫁サツキと一緒に住んでいた。
しかし、突然私の地方転勤が決まった時、サツキは仕事をしていたこともあって、私と一緒に地方に来るのではなく、自分の実家に戻って子育てをしながら仕事をすることを選んだ。
※ヒステリックな嫁と地方で一緒に暮らしていく自信がなかったので、ソリマチ自身がそうなる方向に促したともいえる
それから時間が流れ、結婚して6年くらいが経っても、変わらず私は単身赴任を継続しており地方に住んでいた。
そして、週末になると2週に一度くらいのペースでサツキと子供たちのいる都心に帰る生活をしていた。
この帰る家というのが義父カズオをリーダーとする3LDKのマンションだ。
ここにカズオ、義母ヨウコ、サツキと子供達が生活していたわけだが、この人数で暮らすにはとても狭く、私が週末ここに戻っても自由なスペースなどあるはずがなかった。
さらには威厳をもった義父が君臨しており、帰るたびに気分は憂鬱だった。
サツキはかねてより、子供は3人欲しい、という願望を持っていた。かといって、夫ソリマチと二人だけで子育てを完結できる自信がないので、親の手を借りたがっていた。
※当時は義両親は一緒に暮らしたいとは思ってはいなかった
今のマンションでは自分の理想は実現しない。
ならば、速いうちに家を建てよう、そう思っていたサツキは趣味のようにインターネットで土地探しをしていた。
私も狭いマンションに帰るのは嫌だったため、家を購入することについてはどちらかというと賛成だった。
(買ってしまったらますます離婚しにくくなるな…とは思っていたが決断できぬままに進んでいった)
ある時、サツキの御眼鏡に適う物件が現れた。
そこは駅も学校も近く、土地も広い。
その他にもサツキがイメージしていた物件のようであった。
ただ、築40年の古い家であった為に私はその時はこの家のどこがいいのかピンと来てはいなかった。
※ちなみに5000万近くする物件である
さっそくサツキに連れられるまま不動産屋に出向く。
そこで積極的な情報収集を行うサツキ。
黙って後ろから付いて行く私。
サツキ「この土地、いいと思わない?」
私「そ、そ、そうだね。土地自体はね。でも既に建っている家はどうするの?」
サツキ「今建っている家をリフォームする手もあるけど、だいぶ古いから完全に壊して新しく家を建てることを考えているよ」
私「あ、そんな感じにしちゃうんだね」
サツキ「懸念は2つ!もうちょっと安くなるかどうか。それとお父さんとお母さんが一緒に住むことに同意してくれるかどうか」
私「あ、うん。(おれはもう同意したことになっているのか…)」
サツキ「ここから頑張らないとね」
私「でもさ、そんな簡単に安くなるかなぁ」
サツキ「値引き交渉は私がする。任せておいて」
私「大丈夫なの?」
サツキ「なんとかやってみる。その代わり、両親にはあなたからお願いしてくれない?」
私「・・・俺から言うの?」
嫁サツキ「だってあなたも一緒に住みたいんでしょ?」
私「えっ、まぁ、そうね。(サツキと子供達の核家族ではやっていけない、だから暮らしたくないというのが本音だが)」
それから数日後…
サツキ「値引きに成功したよ!やったね!」
私「すごいね!ちなみにいくら?」
嫁サツキ「500万!引いてもらった!」
私「ご、500万も!?100万とかそれ位のレベルかと思った。サツキちゃん、凄すぎるね」
嫁サツキ「強気に言ってみるもんだね! 後は両親の説得ね。よろしく!」
それからさらに数日後…
私「お義父さん、お義母さん、今日は折入って相談があります。」
カズオ「…急にどうしたんだ?」
私「新しく家を建てることを検討しているんですが、その一軒家に一緒に住んでいただけませんか?」
カズオ「・・・」
サツキ「ほら、あのこともちゃんと言いなさいよ。」
私「場所はこのマンションから数百メートル先の〇〇の近くになります。生活圏は変わりません。」
カズオ「・・・」
サツキ「お金は基本的にはうちが出す予定です」
私(えっ?そうなの?聞いてないけど)
義父カズオ「・・・」
ヨウコ「まぁこのマンションも古くなってきたしね。私はいいと思うわ」
サツキ「お父さん、庭いじりもしたいって言ってたじゃない?」
カズオ「・・・」
ヨウコ「老後、病気になったら助けてもらえるんだし。一緒に住むのも悪くないわね」
私「宜しくお願い致します」
カズオ「・・・わかった。ただし俺が住む家だ。家作りには口を出すからな」
私「あ、はい。ありがとうございます。こちらこそお願いします」
二つの懸念が解決されたことで、家の購入をすることが決まってしまった。
そして、ここから義両親も交えてどのような間取りにするのかを具体的に考えていく事となる。
ちなみにカズオは既にサラリーマンを引退していたが、建築会社に勤めていたため、色々なことに口を出してくることは容易に想像できた。
しかし、それはそれは実際は大きく想像を超えたものであった…
そして私はいくらのローンを借りる事になるのか…
後編へ続く!!
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