努力は裏切らない
今朝、テレビをつけてみたら、毎年恒例の24時間テレビをしていた。そのまま朝ご飯を食べて洗い物も終わって、さぁ!掃除をしようと思ったときに、ちょうど堀ちえみさんのコーナーが始まった。
堀ちえみさんって、たしか舌がんで手術したってニュースで言っていたな~ってくらいに思っていたのに、次に耳に入ってきた言葉は「歌を歌います」っという言葉。
正直、え?しゃべるのも大変だと思うのに、歌を歌うの?って思った。
掃除機をかけようと掃除機を取りに行こうとしていたのに、そのままソファーに座ってテレビに見入ってしまった。
リハビリは努力の連続
私も職業柄いろんな人のリハビリ談を聞く。
病気になるまで普通に出来ていたことがある日突然出来なくなった人。
徐々に病気が進行したりして、出来ていたことが出来なくなっていった人。
本当にいろいろなお話し。
10人いたら10人全員違う物語がある。そして家族にも。
死ぬ気で頑張ったって私に話してくれた人もいる。
中にはうまく話せなくなって、自分の伝えたいことがあるのにうまく伝えられなくて、泣き出してしまう人や怒りをぶつけてくる人もいる。
自分の意思をつたえられないってことはとてもストレスフルで、きっとそんな自分がとてもイヤにもなったりもすると思う。
しゃべれる、話せるってすごいこと。
しゃべる、話すっと言うことは日常生活では当たり前にしていることだけれど、ホントはスゴい機能。言葉を話すには舌や唇、口腔、喉の筋肉が絶妙なバランスで動いて言葉やその音を出せるようになっている。
そして、舌の動きはスゴく複雑に動けるようになっていて、伸ばしたり縮めたり、上下左右に動かしたり、丸めたりもできる。
その舌を大きく切除したとなると言葉がしゃべりづらくなるのは想像できる。
インタビューで上手に話している堀ちえみさん
リハビリを開始してすぐの堀ちえみさんの動画も放送されていて、ホントに話しづらそうにリハビリしている様子がでていた。
でも数分後のインタビューで話している彼女はほんとに上手に話している。普通の人とほとんど変わらないような口調。全部しっかり聞き取れる言葉。
6割も自分の舌がなくなった状態でどれだけ話すためのリハビリと練習を重ねたんだろう。きっと想像を越える努力をしてきたんだろう。
きっとその努力を続けてこられたのは「もう一度ステージで歌いたい」っという目標からなのかも知れないけれど、どうしてもうまく伝えにくい言葉もあっただろうし、以前のように歌えない悔しさも感じながらも努力を続けてきたのだと思う。
歌も本当に素敵だった!
今回。24時間テレビで彼女が歌ったのは「リボン」という曲。
正直、私は音楽や今時の歌とかにもすんごく疎いタイプで、この「リボン」っていう曲も知らなかった。
でも最初の歌い始めの彼女の歌を聴いてとても驚いた。
すごくキレイに歌っている。とても自分の舌を失ってしまった人が歌っているなんて思えないように聞こえた。
そしてその歌を聞いているうちに彼女の思いとか、努力とかいろんな想像をしたり、感動したりで、涙が止まらなくなってしまった。
歌い終わった後の堀ちえみさんは泣き崩れていた。
なんで泣き崩れているのかは分からない。
でも今日、このステージに上がるまでの彼女の努力はきっとものすごいものだったんだろうと思う。
努力するのは大変だし、すぐに結果が出るなんてこともないけれど、彼女の姿をみていると努力はちゃんと報われるものだし、周りの人にも少なからず影響を与えるんだなっと思った。