自己肯定感が幸せの鍵かもしれない
こんにちは。かわたんです。
自己肯定感って言葉よく聞きますよね。定義としてはこんな感じの様です。
日本人は自己肯定感が低いとも言われますが、かなり人によって個人差があると思います。私は多分人より高い方ですが、エホバの証人をやめてから、より幸せに生きている人はここがポイントではないかと考察します。
この記事ではカルト宗教から逃げられるかの視点で話が進みますが、毒親やパートナーのDV等、あらゆる問題で適応できる話だと個人的に思っています。
宗教から抜けた母、とどまり続ける叔母
まず、二人の人物について考察します。私の母と私の叔母です。
二人は幼少期から人生がハードモードでした。母親は男と遊んでいて家にいませんでした。父は飲んだくれていて、精神不安定で自殺未遂を起こし、そのせいで自宅が半分吹き飛んだこともありました。
母は自分のお金で高校に通いましたし、子どもの頃は「お前は橋の下で拾ってきたんだ」と親によくいじめられていたそうです。
叔母は高校のお金は両親に出してもらい、子どもの頃は泣けば要求が通るくらい可愛がられていたようです。同じ家に住んでいても環境的にはかなり妹の叔母の方がましに思えます。しかも、叔母はとても器用な人で料理も楽器の演奏も裁縫も絵を描くのも得意でした。
母の方はこれといって特別な才能はありませんでしたが、一つ大きな才能がありました。自己肯定感が高いのです。
私が子どもの頃から母は「今日も可愛い私」「頑張っててえらい」など毎日自分の事を褒めていました。「誰も言ってくれないから自分で褒めるの」と言っていて、子どもながらに「何言ってんのこの人;」と正直呆れていましたが、大人になった私も今同じ事をしています(´∀`*)(笑)
母は子どもの時に誰にも可愛がってもらえなかったので、自己防衛で自分を褒めていたのかもしれませんがそれがかえって良かった可能性があります。
こんなに愛されなかったのに娘の私や弟のことを心から愛してくれました。ほとんどの信者が子どもが組織を離れるなら、エホバを取って簡単にわが子を奈落に落とすのに母は違いました。名ばかりの信仰によって組織の中で親子が引き裂かれるのを見るたび、母は「可愛い子どもがいないのに、ひとりぼっちで楽園に行っても仕方ないから」とよく言っていました。だから、私が組織を離れたいと言った時に否定せずに一緒に離れる選択をしたのだと思います。(母もこの時には組織の嘘に気づいていました)
でも、叔母は違いました。二人の息子は成人していて10代の頃からとっくに組織を離れているのにもかかわらず、自分が活動を続けていれば二人も救われると信じているかの様にだらだらと組織にとどまり続けています。
彼女は組織内で何度もいじめにあっていました。集会に行かず、不活発なってはまた戻り、また不活発になりを繰り返していました。それなのに、私がエホバの証人をやめると言ったらもう会えないし、連絡もしないように言われて大変ショックを受けました。私と叔母はお互いに絵を描いたり、物を作るのが好きだったので、よく一緒に遊んでいたからです。
「私と母が熱心に活動していた間ずっとサボってて、信仰も何もなさそうなのに、こういう時は組織に従うんかい!!じゃあ、子どもとも縁切らないとおかしいでしょ!!一緒に住んでるじゃないの!!」と言いたいのを何とか飲み込みました。
母には直接何も言わずに姉妹の縁を切られたので、母はすごく悲しんで、「やっぱり私の事が嫌いなんだ」としばらく落ち込んでいました。
結局、叔母は自己肯定感があまりに低く、自分ひとりでは生きていけない、エホバと組織がいないとと思い込んでいるのです。叔母は一人でずっと苦しみ続けているだと思いますが、助けることは出来ず今も複雑な気持ちです。先日、叔父あてに私の結婚式の写真と手紙を送りましたが、返事はありませんでした。(叔父は未信者。叔母あてに送ると受け取り拒否されるため)
自己肯定感が低いせいで起こること
①いじめにあいやすい
叔母は組織内だけでなくパート先でもいつもいじめられていました。恐らく自己肯定感が低いせいです。私も組織にいた時は自己肯定感が今よりだいぶ低かったので、アルバイト先で店長に「あなたなんてどこに行っても務まらない」と暴言を吐かれました。私は真面目に仕事していたのに、そんな発言をするろくでなしの言うことは真に受けるべきではないですが、その時は私が悪いんだと本気で思い込んでいて「自分は何をしてもダメなのかも」と思い、本当に辛かったです。
②一歩踏み出す勇気が出ない
ありのままの自分を肯定出来ないと、新しい環境にチャレンジすることはより一層勇気が必要です。
私も最初は組織を出てやっていけるのか不安はありました。大卒でしたが、集会に通えるかどうかで就職先を決めてしまい、パワハラですぐに体調を崩し、新卒で入った所をやめて短時間アルバイトしかしていなかったからです。
しかし、母から愛されて育ち、自己肯定感も育んでもらった私には「自分なら大丈夫」という自信がありました。ずっと興味があったアパレルの仕事に挑戦し、ダブルワークで働き始めました。この後も仕事では紆余曲折あり、大変なこともありましたが、もう職場でいじめられることはなくなりました。それどころか直近で働いた職場では「あなたならどこでもやっていける」と言われ、同僚や上司からもとても信頼されました。
叔母はエホバの証人ではない自分になるのが怖かったのかもしれません。母も抜けようと考えていた時期だったので、「姉と一緒ならできるかも。少し組織と距離を置こうかな」と考える事も出来たと思うのですが。
③自分はどうせダメと思い込んでいるので、良い結果が出ない
「私にはできない。能力がない」と思いこんでしまっているので、もし頑張って一歩踏み出せたとしても、なかなか良い結果に結びつかない事が多くなります。
ありのままの自分を愛していない=自分を信頼していない ので、自分の決定に自信がなく、いつも失敗を恐れます。そして、失敗すると思考停止で私がダメだからうまくいかないんだと決めつけてしまうことさえあります。
一度組織を出て未信者の夫と結婚したのに組織に戻ってきた姉妹がいます。理由は「この不安定な時代にエホバの教えなしに子育てする自信がない」とのことでした。宗教なんて関係なしに親の皆さんは立派にお子さんを育て上げているのに意味不明です。この姉妹は過去に自分から組織を離れたのに、自分の決定に自信が持てなかったからまた戻ってきたのです。そして、悲しいかな二世が誕生してしまいました。
すぐに自己肯定感を高める近道はなくても…
これはすべて私の実体験を考察した結果の結論ですが、おおむね間違ってはいないかなと思います。
SNSを見ていると元エホバの証人2世の方は沢山いらっしゃいますが、組織を出てもなお苦しい思いや状況を抱えている方が多いです。組織を抜けたことは素晴らしいことですが、その先で行き詰っているように見えます。幼少期から、歪んだ教理を叩き込まれ、いつもエホバ優先の親に育てられたのだから無理もないと思います。
でも、私は一人でも多くの2世の方に組織にいた時の何倍も幸せになっていただき、人生を楽しんでいただきたいと思っています。
自己肯定感をすぐに高めることは難しいですが、必ず自分のありのままを認めて愛することが出来る日が来ます。まずは自分を小さなことでも褒めてあげることが大切です。当たり前の事なんて何もありません。今日も起きて仕事に行ったり、家事をしたり、たとえ何もしなくても一日を過ごせただけですごい事なんです。
私も毎日自分のことを褒めています。「掃除してえらい」「ご飯作ってえらい」「こんな良い奥さんはいない」とか(笑)
小さなことでも続けているうちに「私って頑張ってるかも」「意外と良いところもあるよね」と思えるようになってきます。すると、不思議なことにあなたのことを褒めてくれる人が現れてその数も増えていきます。だんだんと自信がついてくると自己肯定感も高まり、仕事や人間関係で成功体験が増えていくことでしょう✨
残念ながら過去も親も変えることはできないので、つらい思い出は残ります。でも、未来なら変えられます。あなたは2世で育ったせいで親からの愛情が不足し、ありのままの自分を愛するのが難しくなっているかもしれませんが、それはあなたのせいではありません。毎日一生懸命生きている自分を大事にしてあげてください。たまには嫌なことをサボったり、大好きなものを思いっきり満喫してください。あなたは唯一無二の非常に価値のある存在なのです。
本日はこの辺で失礼いたします。最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。あなたの毎日が輝かしいものでありますように🍀