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【日記】「失恋」がテーマの小説を書いてます!
みなさまこんにちは、川代です!
最近「仕事してます!」とか「本つくってます!」とか近況報告ばっかりになってしまってますが(他にも書きたいことはたくさんあるのだが)、そうなんです、小説を書いてます!
このあいだの日記にも書きましたが、
いま、サンマーク出版の池田るり子さんと、いろいろ楽しい企みをしています。
きっかけは、ちょうど1年前の7月。
池田さんからこんなメッセージが届きました。
「いつも大変お世話になっております」という挨拶からはじまったメールを読み進めていくと、その先には、こんな言葉が書かれていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1689767385298-fXCt1926Q1.png)
……
……
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元カレが好きだったごはんレシピの墓地。
元カレが好きだったごはんレシピの墓地!?
なんじゃそりゃ!? おもしろそう!!!
仕事用の真面目なメールの中、その企画名だけがきらきらと(ぬめぬめと?)光り輝いていて、瞬間、絶対にやりたい! 絶対絶対絶対やる!!! という感情で、心の中は埋め尽くされていました。
学生時代の私は何かと「ビビッときた!」というのが口癖で、身に起こる出来事に対しいちいち運命を感じたりしていましたが、大人になってからは、「ビビッと」の回数は少なくなっていました。
ところが、このメッセージでひさしぶりにきたのです。
最大級の「ビビッと」が!!!
これはもうやるっきゃないでしょ!
っていうか、私はずっとこのタイミングを待ってたんだ!
みたいな感覚でした。
というのも、私は池田さんにメッセージをいただく前から、
「失恋レシピ」をテーマにした本をつくりたいとずっと思っていて、ツイッターやメモ帳にも、こんなことを書いたりしていたのです。
「失恋にまつわるエピソードとレシピを集めて、 恋愛の読み物としても料理本としても楽しめる本をつくりたい!」
ただ、かなりニッチな企画だし、ZINEや同人誌の形で出せたらいいかな〜くらいに考えていたのですが。
なんと、まったく同じことを(しかも、私よりもずっと狂気的な企画名で)考えている人がいるなんて!!
と、にわかには、目の前の現実を冷静に受け止めきれませんでした。
前置きが長くなりましたが、そんなこんなで
池田さんと打ち合わせを重ね、企画を練り。
昨年末あたりからは、知り合いのツテをたどって
だいたい月に1〜2回くらいのペースで、
失恋エピソードの取材をさせていただいていました。
これがもう、面白いのなんのって!
1回あたりの取材が平均して3〜4時間くらいになるのですが、
掘り下げれば掘り下げるほど、びっくりするエピソードが出るわ出るわ。
ただ、予想外だったのは、「失恋」って、隠していた自分の本性を暴いてしまうことがあるんだな、それが痛みにつながるんだな、ということ。
もちろん、単純に「好きな人と一緒にいられなくて悲しい」的な痛みもありますが、それと同じくらい、「好きな人に好きでいてもらうために、演じ続けていた自分」を真正面からつきつけられるつらさ、みたいなものもあるんだなあ、と思ったのです。
本当は、飾らない、自然体の自分を好きになってもらいたいし、キャラじゃない「いい女」のふりなんてしないほうがいいってわかってるのに、
いざ、好きな人の目の前に立つと、それができない。できなくなる。
「めんどくさくない女のふり」とか「ものわかりのいい女のふり」とか「2番目でもいいふり」とか、相手に好きになってもらうために、無意識のうちに、自分自身の本音を隠し、自分自身をも騙そうとしてしまう。
「恋が終わった」という現実を突きつけられた瞬間、それに気がついて、「こんなことならもっと本音でぶつかればよかった」なんて思ったりもするんだけど、後悔してももう遅い。
そんなくすぶった思いが、心の裏側にへどろみたいにへばりついて、下手をすると、3年、5年、10年たっても全然消えてくれない。
老若男女問わず、いろんな境遇、年齢層の人たちの失恋エピソードを聞かせてもらううちに、ああ、失恋ってただ恋が終わるだけじゃないんだ、だからこそ私は「失恋」というものに今まで惹かれ続けていたのかもしれないと、そんなふうに思うようになりました。
フィクションというかたちにしたのは、私がずっと小説を書きたかったから!! というのはまず大前提ですが、
フィクションのほうが伝えられる部分が多いのかな、と思ったから、というのも大きな理由の一つです。
今回、取材するにあたって、みなさんには「フィクションで出します」「聞いた話をそのまま書くことはありません」とお伝えしています(実際、いま制作している原稿も、エピソードの肝になる部分以外は、設定も流れもいろいろ変えています)。
きっと、「実話として出します!」となると、言いづらかったこともあると思うのですが、小説という形式にしたおかげで、みなさんの本音や、心の葛藤が見えやすくなったんじゃないか……と思っています!
そんなこんなで、企画『元カレごはん埋葬委員会』、進行中です!
いやー、とはいえ、告知OKになったものの、まだ書き終わってないエピソードもいっぱいあるんだよね……。がんばります……いい本にしますっ!
そうそう、ツイッターアカウントも動かしはじめて、失恋エピソードをチラ見せしはじめているので、ぜひ遊びに来てください!
![](https://assets.st-note.com/img/1689823853805-D760rBKRmD.png)
また、キャラクターたちのことや、取材で面白かった話なども
ちょこちょこ日記で書いていけたらなーと思っています!
では!