見出し画像

【日記】目次公開します!小説『元カレごはん埋葬委員会』

たとえば街を歩いていて、Mr.Childrenの『終わりなき旅』が流れると、ふっと、昔好きだった人の顔が蘇る——みたいなことって、よくあると思います。「これ、あの人がお願い聞いて!って熱弁してた曲だ」とか。あとは、通り過ぎた人がつけていた香水や柔軟剤のにおいが、別れた恋人と同じ、とか。私は、元カレがよく着ていたダウンジャケット(ユニクロのやつ)と似た形のダウンを見かけるだけで「ウッ…」となってしまっていたことも…あったりなかったりします。

それと同じように「ごはん」にも、失恋の思い出はまとわりつきやすいものだと思います。「疲れた日はいっつも2人でこれ食べてたな」とか、「記念日にがんばって作ったな」とか。食べた瞬間に、忘れていたはずの記憶がぶわっと蘇る。

もう一度食べたいのに、ごはんそのものに罪はないのに、食べるとつらいことを思い出してしまうから作りにくくなってしまった——。
「元カレごはん埋葬委員会」は、そんな苦い記憶を心の中で埋葬して、また作れるようにしようという会です。

毎週金曜日の夜、喫茶「雨宿り」で開催される「元カレごはん埋葬委員会」には、さまざまな相談者さんが訪れます。
埋葬委員会に所属する3人のメンバーは、あーでもないこーでもないと騒ぎ、みんなでその元カレごはんを食べながら、くすぶっていた気持ちをちゃんと埋葬する方法を探っていきます。

・・・

えーと、つい長くなってしまいましたが、そんなわけで、目次を公開します!


<小説『元カレごはん埋葬委員会』目次>
第1話「元カレが好きだったバターチキンカレー」——あなたに好かれる女のふり
第2話「クズデパートのハンバーグ」——懐の深い女のふり
第3話「着払いで送ってポテサラ」——めんどくさい女じゃないふり
第4話「おばあちゃんの秘密のおにぎり」——がんばってないふり
第5話「友達の先の世界を見てみたいキャロットケーキ」——相手が求める自分のふり
第6話「仕事と俺とどっちが大事なのチョコレート」——みんなとおんなじ女のふり
第7話「期待の星のピザ」——2番目でもいいふり
第8話「爆モテ女の本気のおせち」——私だけが好きでも大丈夫なふり


この1年、老若男女さまざまな方にこっそり取材させていただき、そのエピソードを参考に物語をふくらませました。

はー、やっとお知らせできて嬉しい!まだやることがいっぱいなのですが、発売日など決まったらまたシェアします!

いいなと思ったら応援しよう!