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【ヒスイが拾える】ヒスイ海岸でヒスイは見つかったのか?
ヒスイハンターになってきました。
富山県の朝日町にある「ヒスイ海岸(宮崎・堺海岸)」では、浜辺に宝石のヒスイが打ち上げられていることがあって、それを拾いにくるヒスイハンター(ヒスイを拾いに来る一般人)が全国各地からやってきます。
海岸で宝石が拾えるなんてロマンがある!
個人的にヒスイが好きなので、一度は行ってみたいと思っていました。
実はお隣の新潟県の糸魚川でもヒスイを拾える海岸があります。
でも、朝日町の方が拾った石がヒスイかどうか見てもらえる「ヒスイツアー」も開催されていたので、今回はこちらにお邪魔しました。
「ヒスイツアー」は、一人6,000円、ツアーガイド付きでヒスイ探しをして、最後に名物のタラ汁をいただくというコースです。
(タラ汁の料金込み)
詳しくはこちらのページをご覧ください。
9:30の集合時間目指して出発。
東京方面から北陸新幹線で糸魚川駅へ向かい、そこから大糸線(日本海ひすいライン)に乗り換えて越中宮崎駅へ。
糸魚川での乗り換えがうまくいくか、すこしドキドキしましたが、駅構内はシンプルだったのであまり迷わず行けました。
大糸線は交通系ICは使えず、現金で切符を買うスタイル。
駅員さんがスタンプを押してくれます。
こういう普段やらないことをすると、旅に来たっていう感じがしていいですね。
電車が出発するとすぐに、日本海が開けました。
海なし県民は海を見るとかならず「海だー!」と口走る、と笑われますが、心のすなおな叫びです。
恥ずかしがらずに口走ります。
海だー!
だいたい20分程度で越中宮崎駅に着きました。
簡素めな無人駅で、切符は箱に入れるスタイル。
駅に少し大きめのロッカーがあったので、そこにスーツケースを入れられます(100円玉が必要ですが使用後返ってきます)。
ちなみに、スーツケースといっても、小さめのものなら入るサイズ感です。
ヒスイツアーの集合場所の「ヒスイテラス」は、越中宮崎駅の目の前。
なんならホームから見える距離感です。
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広々とした敷地には駐車場もあって、車で来ることもできます。
受付を済ませて、長靴を借りて、いざヒスイ探し!
……と思いましたが、まずはガイドの方の説明を聞きます。
ヒスイ海岸と呼ばれる由来、なぜここにヒスイが流れ着くのか、そして肝心のヒスイとそれ以外の見分け方などのレクチャーを受けます。
こちらがだいたい30分ほど。
ガイドの方はこの道15年で、ご自身で拾ったヒスイコレクションもたくさんお持ちでした。
そのコレクションから実際のヒスイを見せてもらいましたが、想像していたよりもバリエーション豊か。
緑が基本かと思いきや、白っぽいものが多いようで、白い石を探すようにと教えられました。
他にもコバルト(青)色のものもあって、それはレア度が高いそうです。
実物を見るとテンションが上がってきました。
わたしとの運命の出会いを待っているヒスイがいるかもしれない!と思い、期待が高まります。
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10:00過ぎ。ついにヒスイ探し開始!
この日は薄曇りで日差しはそれほど強くなく、気温も30℃いかないくらいの比較的過ごしやすい気候でした。
それでも海岸線を歩き続けると、汗をかきます。
これは、真夏にはやらない方がいい……と心底思いました。
9月でも、帽子着用、水分補給など熱中症対策をしていくことをおすすめします。
ちなみにこの海岸は波打ち際から2〜3メートルくらいですぐ深くなるそうで、海水浴には向かず、遊泳禁止です。
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砂浜は砂利になっており、この無数の石の中から目を凝らしてヒスイを探します。
果てしない……
でも、ヒスイがあるかもしれない!と思うと、意外と根気強く、粘り強く探せます。
波の高かった後はヒスイが流れ着いていることが多いそうで、この日はちょうど、少し前に海が荒れていたので、見つかりやすそうなコンディションだということでした。
これはもう、見つけられるでしょ……!
そう思いながら探し続けること1時間。
ぜんぜん見つからない……!
それっぽいものはいくつか拾ってみてガイドの方に確認してもらいますが、全部違う石。
これはいける!と思って見せてもすべて空振り。
ヒスイ、むずかしい……
欲丸出しで探すとヒスイが嫌がって見つからないかもしれない、という謎の願掛けをして余裕のあるふりをしていましたが、そんな小細工を嘲笑うかのように、まったく見つからない。
普通に見つからない。
見つからないながらもガイドの方がいろいろな石を発見して見せながら解説してくれるので、退屈することはありませんでした。
ヒスイと思しき石以外にもいろいろな石を採取しましたが、果たしてこの中に本物のヒスイはあるのか。
最後の追い込みをかけ、疑わしい石はなるべく採取!
そしてタイムリミット。
約1時間半のヒスイハンティングが終わりました。
ヒスイテラスに戻り、ガイドの方の判定を仰ぎます。
結果は……
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ヒスイは、ありませんでした!
残念でしたが、ネフライトというヒスイの仲間、ロディン岩というヒスイに近い石は見つけられました。
どうやらわたしはヒスイに選ばれる人間ではなかったようです。
清い心が足りなかっただろうか、と反省しつつも、広い日本海を望み、波の音と、波に揉まれる砂利のジャラジャラという音を聞きながら、わくわくトレジャーハンティングする時間は、とても楽しいものでした。
たとえヒスイが見つからなくても、自然に触れる癒しの時間になりました。
来てよかったです!
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最後は、近くの民宿でタラ汁をいただきました。
もともとは漁師飯だったものが名物になったものだそうです。
汗をかいた身体に塩気がありがたく、タラの出汁が沁みました。
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実はこの後、あきらめきれずにもう一度ヒスイを探しにいきました。
電車の時間まで間があったので、それまでに見つける!という強い意志で臨みました。
でも、最後は体力がへたり、ギブアップ。
石を探して前屈みの姿勢を続けたことと、不安定な足場を歩き回ったので、思ったよりも足腰に疲労がたまりました。
最後に拾った石は、ガイドの方に判定はしてもらえませんでしたが、たぶんヒスイではないと思います。
でも、もしかしたらもしかすると、この中にヒスイがあるかも?というロマンを残して去りました。
民宿の方に聞いたところによると、見つからないときはパッタリと見つからないんだとか。
どんな法則なのかは不明ですが、いろいろな巡り合わせなのかもしれません。
遠方から年に2回来る人もいるというヒスイ探し。
アクセスがよく、首都圏からその気になれば日帰りもできてしまうので、わたしも5年に1回くらいはリベンジしたい気持ちです。
次こそは、ヒスイと運命の出会いができるといいなぁと思います。