新型コロナウイルス感染症モニタリング検査 #1
こんにちは、翡翠です。
3月19日、京都駅で『新型コロナウイルス感染症モニタリング検査』のための検査キットが配布されていたのでもらってきました。
チラシ(表面)
チラシ(裏面)
新型コロナウイルス感染症モニタリング検査を行う目的などについては、内閣官房ホームページをご確認ください。
目的
政府では、基本的対処方針を踏まえ、緊急事態宣言が解除された地域等での感染再拡大を早期に探知するよう、繁華街等において幅広くPCR検査を行って感染状況をモニタリングするとともに、そのデータを分析して感染拡大の予兆を早期に探知し、早期の対応につなげていくこととしています(以下このために行う検査のことを「モニタリング検査」といいます。)。
https://corona.go.jp/monitoring/
こちらが配布されたPCR検査キットです。
J-VPD株式会社の『唾液によるPCR検査キット』でした。
J-VPD株式会社(J-VPDラボラトリー)
https://jvpdlab.com/index.php
J-VPDラボラトリーは、新型コロナウイルスのPCR検査を専門的に行うPCR検査センターです。東京都から認可された登録衛生検査所として、指導監督医を選任し、管理者である検査技師の検査業務を指導監督する体制で運営しており、検査の各工程には標準手順書を設置し、検査結果に過誤やヒューマンエラーが生じないよう、品質管理や精度管理を厳格に行っています。
外箱には、発送先(J-VPD株式会社)が書かれ、『UN3373』、『コロナ検体(不活化済)』の表示があります。
このUN3373は、国連番号(UN)で『カテゴリーBの生物由来物質』であることを意味しています。(この分類や輸送方法の詳細については、厚生労働省の資料をご確認ください。)
平成27年度病原体等の包装・運搬講習会
病原体等の国内輸送について
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/kiki/yobo/kansen/idwr/information/other/documents/yupack01.pdf
(画像:https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2021/00_honsha/0118_01_02.pdf)
そして、側面には(お見せできませんが、)『識別番号』とバーコードのシールが貼ってありました。(例:TEST1234)
箱の中身を紹介します。
箱の中身は、
1. 新型コロナウイルスPCR検査申し込み方法・検査規約
2. 新型コロナウイルスPCR検査説明書
3. 唾液採取キット(プラスチック製のチューブとストロー)
4. バイオハザードマークの付いたビニール袋(中にはアルコール綿と吸水材)
5. 識別番号の記載されたシール 2枚
6. 緩衝材(プチプチ)
です。
1. 新型コロナウイルスPCR検査申し込み方法・検査規約
WEB上での申し込み方法が記載されています。
このMYカルテの登録・検査依頼は、配布ブースで済ませました。
住所、氏名、職業などの基本的な個人情報と、検査キットに貼られている識別番号、そして発送する日を登録する簡単なものです。(ただ、隣にいた年配の男性は少し手こずっていました。笑)
新型コロナウイルスPCR検査申し込み(表面)
新型コロナウイルスPCR検査申し込み(裏面)検査規約
2. 新型コロナウイルスPCR検査説明書
新型コロナウイルスPCR検査説明書(表面)検査手順
新型コロナウイルスPCR検査説明書(裏面)検体(唾液)採取方法
3. 唾液採取キット
プラスチック製のストローとチューブ(一次容器)が入っています。
チューブの中には既に『ウイルス不活化液』が入っていました。これによりウイルスの感染性を失わせる(”失活させる”)ことができます。
ストローを使って、チューブの指定された線(青線以上・赤線以下)まで唾液を入れます。
注意すべき点としては、赤色の線を”絶対に”超えてはいけません!
不活化液に対して唾液の量が多くなってしまうと、ウイルスを十分に失活させることがでなくなってしまう可能性があります。(「正確なデータが出ない」だけが理由ではないと思います。)慎重に行って欲しいと思います。
唾液採取後、チューブを付属のアルコール綿で拭き、識別番号の記載されたシールを貼ります。
4. バイオハザードマークの付いたビニール袋
これが二次容器になります。
説明書に書かれた日本郵便の検体輸送条件に従い、まずチューブを吸収剤で包みます。次にプチプチを巻き、ビニール袋(バイオパウチ)に入れます。
このバイオパウチにも、識別番号の記載されたシールを貼ります。
最後に、この検体の入ったバイオパウチを元の箱(三次容器)に入れ、ポストに投函します。
以上になります。
一番注意すべきは当然、唾液の採取ですが、思っていた以上に簡単でした。
あとは、検査完了通知メールが届いたら、MYカルテに表示される検査結果を確認するだけです。
検査結果には、
1. 陽性疑い(ウイルス検出)Ct値XXX
2. 陰性(ウイルス検出限度以下)
3. 測定不能
のいずれかのメッセージが表示されます。
別紙(表面)検査結果の見方
別紙(裏面)陽性疑いとなったとき
検査結果にCt値も表示されるというのは知らなかったです。(このモニタリング検査だけ?)
私は一つの『指標』として、Ct値が表示されるのは良いことだと思います。
ちなみに、リアルタイムRT-PCRの試薬は、タカラバイオ社の新型コロナウイルス検出キット『SARS-CoV-2 Direct Detection RT-q PCR Kit』を使用しているとのことです。
PCR検査について
・タカラバイオ社新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出キット(SARS-CoV-2 Direct Detection RT-q PCR Kit)を使用します。
・唾液から新型コロナウイルスに特異的な遺伝子配列が認識できるPCR検査です。被験者の鼻や喉の奥からの検体採取は、身体的な負担からくしゃみや咳からの感染リスクが高まりますが、唾液採取による検査はその負担が少ない検査です。
・新型コロナウイルスのPCR検査に関する国立感染症研究所の「病原体検出マニュア2019-nCoV Ver.2.9.1」(https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/2019-nCoV20200318v2.pdf)に掲載されている、RNA抽出工程を必要とする従来の方法と比較して、同等の精度と感度を持つことが確認されています。
https://jvpdpcrlab.com
数あるPCR検査試薬の中でもオーソドックスな、信頼性の高いキットです。
タカラバイオ株式会社
Takara SARS-CoV-2 ダイレクトPCR検出キット(体外診断用医薬品)
https://www.takara-bio.co.jp/medical/pcr_kit.htm
添付文書
https://www.takara-bio.co.jp/medical/pdfs/SARS-CoV-2_2002K.pdf
では、また検査結果が届いたらお知らせします。
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