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ルールメイキングサミット2024参加記録

10/13に、NPO法人カタリバの開催している「ルールメイキングサミット」に参加してきました。この記事はその活動記録と、ルールメイキングに対する私の考えとか色々書こうかな(これが私のノートの本来の目的)

ルールメイキングとは、NPO法人カタリバが行っている、対話で校則を見直そうという取り組みです。うちの学校では2022年から始めました。私は2022年に先輩に誘われ、2023年から先輩から引き継ぐ形でルールメイキングチームのリーダーとして活動しています。なかなかうまくいかないことも多いですが、そういうのも含めてこの記事で紹介しようと思います。

ちなみに去年のサミットではアーカイブ記事を書かせていただきました↓(怒られたくないのでだいぶ美化されていますがそれでも現状は薄ら分かると思います)

0.エントリー

サミットの招待生になるには、事前にエントリーが必要でした。ルールメイキングへの思いや具体的な活動について、動画か作文で提出するというものです。
私は、自分がルールメイキングを始めたきっかけや、今の自分の心境を正直に書いたと思います(あんまり覚えてないけど)

1.事前課題

招待生は、事前課題として「校則を変えたらどんな変化が起きると思う?」というのを校則改正に関心がある人・反対派・無関心な人にインタビューする必要がありました。偉い先生を当たってみたのですが、うちの学校には校則改正賛成の先生はいちゃいけないからインタビューしても無駄じゃない?的な断られ方をしました(ここに就職するだけで思想矯正されるんですね怖。憲法は何処へ…)

そんなわけで友達を当たってみることに。去年ルールメイキングの色々も原因の一つとして学校を辞めた友達に聞いてみました。質問に関しては、校則を変えることが成功体験になり、生徒自治が自分ごとになると思うという回答をもらいましたが、私はそれよりも彼女がルールメイキングをしていた意味の方が気になって。
私は学校は民主主義の根本であってほしいと強く願っていた。生徒自治は民主主義を保ってほしいと思った。だから私は行動を続けていた。と言われたんです。

なかなかうまくいかないルールメイキング活動ですから、正直私も自分が行動する意味に疑問を感じ始めていました。でも、学校が民主主義の根本であってほしいというのは確かに私の願いでもあったはず。それを思い出せただけでも、インタビューには意味があったように思います。

2.サミット当日-第一部

サミットは二部構成で、第一部ではゲームをしました。具体的な説明はめんどくさいので省きますが、モンスターを倒してコマを進め、世界を救おう的なRPGです。
このゲームの振り返りを通して、目標(自分の世界のモンスターを倒す)を共有することで協力できる(=全員の世界のモンスターを倒せる)という学びを得たわけですが、ここで自分の学校を思い返すと、私たちと先生って目標共有してないなということに気付きました。

私たちが何を言っても、先生はきっと聞き入れてくれないと思います。うちの学校は、生徒は校則を変えてはいけないと言われているからです。なんのために変えたいのか、聞かれたことも聞いてもらえたこともないと記憶しています。
一方、先生が結局どんな学校像を目指しているのか、私はちゃんと聞いていないなとも思います。いや、生徒には自分で考えて行動してほしいとかは色々聞いていますが、その結果として今の校則が生まれているのに納得できていません。思想と行動に矛盾があるようにしか見えません。

そういう一つ一つが、うちの学校には出来ていないことだと分かったのです。直接校長と話をさせてもらえたような学校もある中で、お互いに何を目指しているのかが分かっていない私の学校は何か遅れている。最初はゲームなんてアイスブレイクに過ぎないだろうと思っていましたが、なかなか奥が深かったようです(感想が浅くて申し訳ない)

3.サミット当日-第二部

二部はパネルセッションでした。ありがたいことにトークセッションではステージに登壇させていただけましたが、喋りたかったことを全部喋れなかったのは反省ですね。ちょっと頭がぼーっとしてました。

先生が校則改正に対して相当否定的だという話をしたところ、少人数の生徒対大多数の先生では勝てないから一人一人攻略していくのが良いという話をいただきました。

その一人を誰から攻めるかは考えものですが、ちょっとずつ攻めてみようかなというのが今の私の思いです。

3.どうして私はルールメイキングをするのか

サミットの事前課題や当日を通して、どうして私がルールメイキングをするのか、改めて考えてみました。先輩から引き継いだからというのはもちろん否めませんが、そんな受け身な活動はしたくありません。でも最近うまくいかなさすぎて諦めかけているのもまた事実です。

インタビューで友人に聞いたように、私は学校が民主主義的であってほしいと願っているのがまずひとつ。うちの学校は対外的には進学校で売っていますが、その実生徒の意見を聞いてくれる機会はそうそうありません。生徒総会もありません(校則改正反対派のうちの学年主任ですらこれはおかしいと言っていました)

私たち生徒のことなんてどうでも良いんだと思います。先生はそんなことないよと言うかもしれないけれど、少なくとも私はそう感じています。冬でも履くのが禁止されたタイツ、肩を凝らせるために作ったと言われた方が納得するような形のリュック、生理が来たら一発で血で汚れそうな色のスラックス(しかもその色にした理由が理事長の趣味)、私たちの学費を無駄遣いしているとしか思えない校舎の設備、履き違えられたSDGs…言い出せばキリがありません。全部先生の自己満足です(なんなら最近カリキュラムまであんまりよろしくないものになってきていて進学校とは…って感じ)

せめて先生が納得しているならまだしも、校則改正賛成の先生はいちゃいけないと言われるほど先生たちにも発言権がなく、校則についての権利を持っているのは校長と(おそらく)教頭だけです。生活指導の先生は率先してルールを破っていたし、受験生に魅力を伝えるはずの入試広報担当教員ですら苦笑いしてましたからね。笑っちゃう。

そんな民主主義とは程遠い学校を変えたいと思っているというのが、私の活動理由の一つだと思います。

でも、もうひとつ、後輩たちにもっと快適な学園生活を送ってほしいというのが一番の理由な気もしています。
私はあと一年ちょっとで卒業ですが、同じような思いを後輩にはしてほしくない。最近は過去最高にうちの学校が嫌いなのですが、ここで出会った友達や先輩後輩ともう一度会えるなら、人生2週目でもこの学校に入りたいと思うぐらい生徒のことは大好きなのです。だからこそ、私の大好きな人には幸せでいてほしい。校則改正如きで幸せになんかなれない、と言われたらそれまでですが、校則如きで不幸せになるならそんなもんいらないと思うのです。

きっと私の最上位目標は、誰も不幸せにならないことなんだと思います。

どれぐらいの方がこの記事を読んでいるか分かりませんし、うちの学校の先生がこれを読んでいるとは到底思えませんが、生徒の行動だけではどうにもならないことがたくさんあるのだということを、まず大人に伝えたい。

先生方、どうかその校則に意味があるのか、どうして改正してはいけないと言うのか、本当にその校則が必要なのか、改めて考え直してはいただけないでしょうか。

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