アンチェインジド・メロディー 〜 追悼、フィル・スペクター(前編)
日付変わって昨日午后のことだが、フィル・スペクターの訃報が伝えられた。
ショックだった。
訃報を知ってからあと昼の仕事が上の空でミス多発だったのだが、そのぐらい、俺にとって大きな出来事だったと理解していただきたい。
「フィル・スペクター」という人物をご存知でない方はぜひググるなどしていただきたいのだが、つまるところ俺にとっては、
「師匠の師匠」。
もっと簡単に言うと、
「大瀧詠一師匠の師匠」
なのだ。
大瀧師匠が自らのサウンドとレーベルに『NIAGARA』と名付けたのは「大きな滝=ナイアガラ」という言葉遊びだが、そのヒントは、フィル・スペクターが生み出した「音の壁=WALL OF SOUND」だ。
さて、今やサブスクでフィル・スペクターの音楽はいくらでも配信されているのでぜひ聴いていただきたいのだが、大瀧作品のみならずフィル・スペクターの「音の壁」に影響を受けたものは洋の東西を問わず有象無象《うぞうむぞう》だ。
とはいえそれらの楽曲は、いわゆる「パクリ」ではない。このことは極めて重要なことだ。
大瀧はじめ皆《みな》がフィル・スペクターのサウンドに憧れ、リスペクトとかオマージュとかいう単語的表現を超えて、「音の壁」を再現したいと思い作品を“真似んだ《まねんだ》”ことが重要なのだ。
(たとえばかのモーリス・ラヴェルがシャブリエやボロディンやあるいはグリーグに学んだように)
フィル・スペクターについては、ただその日だけで語れるものではない。
またぜひに、浪漫社でユーチューブライブでお届けしここちらの動画などご視聴いただいた上で、またコメントなどいただきたし。
◎緊急特番「フィル・スペクターさん追悼」第7回 GO! GO! Romansha
だらだらしすぎだが、またげひにお逢いしましょう。
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