ヴァリヴァリ伝説 〜 マントラにあの人、だ、と!!??
今朝の「つぶやき」で、41年前、今ぐらいの季節にマンハッタン・トランスファーの名盤『アメリカン・ポップ』(原題:Bodies and Souls)を購入したことを書いた。
で、仕事がハネたあと女房と合流し、花金(昭和)を満喫して我らが東京メトロで帰路に着いたわけだが、だいたいいつもそうした30分ばかりの乗車時間には、それぞれ好きなことをすることになっている。
というわけで俺はあらためて、今やサブスク解禁もされている同アルバムを今一度聴こうとiPhoneで「ミュージック」アプリを開いたのだが、Apple Musicによる曲の並びを見て目を見開いた。
ゑ゛っ!!??
アルバムの邦題にもなったタイトルナンバー。
俺がマントラを知るきっかけともなったサントリーのブランデー「V S O P」にも使われたこの曲に、あのフランキー・ヴァリが参加していたとは!!!
初めて知った新事実……(©︎大瀧詠一師匠)
フランキー・ヴァリといえば、かのフォーシーズンズのリードヴォーカルにして、ポップス史上一二位を争う大名曲『君の瞳に恋してる』(Can't Take My Eyes Off You)のオリジナル歌手。
俺も大好きなのだが、ヴァリの名を知ったのはこの20年ばかり前のこと。さらにおそらくは「アメリカン・ポップ」リリースの1983/昭和58年現在では米本国でもすでにレジェンドであり、まして本邦、俺ら世代ではボーイズ・タウン・ギャング版の「君の瞳に恋してる」は知っていたり好きであったりしても、フランキー・ヴァリという名を知っている御仁は少なかったのではなかろうかと思う。
(例えば「ジプシー・キングスの『ボラーレ』(Volare)は知っていても、ドメニコ・モドゥーニョのオリジナルは知らない」のように)
いやしかし、驚いた。
「ライナー嫁」といった2だか5だかなちゃんねる的ツッコミは放っとくにせよ(昔はゲストミュージシャンなんて気にも留めなかったもんよ。少なくとも俺は)、これまでもミュージックアプリで何度も再生していたにも関わらず、ニンゲン、気づかない時は気づかないものだ。
今日は先の「つぶやき」が公開当初から思いもかけず多くのスキをいただいたこともあって、日がな一日、当時の都会暮らしの情況とか心象とかを考え続けてたのだけれども、最後の最後にこんな大発見が来るとは思いも寄らなかった。
好きなもの、好きであり続けることは、時を超える……これだから人生、重ねるに値しますなご同輩。
とまれこれもあらためてだが、1960年代に一世を風靡したフォーシーズンズとフランキー・ヴァリへのリスペクトが、1980年代初頭に一世を風靡したマンハッタン・トランスファーによってなされていたことに、感動を禁じ得ない。
今世紀に入ってからはトニー・ベネットとレディー・ガガのデュエットに感動したものだが、やっぱりアメリカン・エンターテイメントの底力は凄いものがある。
まさにアメリカン・ポップ。
記念の日に相応しい、佳き霜月朔日であった。
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