新しい漫画家の生き方
こちらの記事を読みました。
自ら発信し、道を切り開く 漫画家たちの新しい生き方 上野純子 編集会議 編集部 AdverTimes 22/4/11
タイトル通り、SNSを使って活動を広めて、そこからお仕事につなげている例が紹介されています。ただ、広告やタイアップ、パフォーマンス系と、ちょっと普通とは違う印象。
ですが、その中で気になったのがこちら。漫画のライブドローイングをしている内田慎之介さん。
担当さんに絵柄でダメ出しされる。ありがちな出来事。
ただ、これは実はおかしな話だと思うんですよね。もし絵柄の新しさがそこまで重要なら、一線で活躍するベテラン作家は存在しないことになる。高橋留美子先生の存在と矛盾する。魔夜峰央先生の『翔んで埼玉』のように、古い作品が再発見されることもあり得ない。
本当は面白さだけが重要で、それがどうもいまいちな時に、目で見てパッとわかるものに原因をなすりつけてるだけだと思うんですよ。面白さには読者の想定を上回ることが必要なので、作風が何かのフォロワーだと絵も内容も見たことあるものになってしまって不利だということは、確かにあり得る。そこは何か本家と違う方向に突き抜けることが必要で、それにはチャレンジと試行錯誤がいる。
そこで商業出版では、担当さんも忙しいので、こうして切り捨てられることがあるのですけれども。
今はチャレンジして世間に問う方法が、個人の手の内にあるので、本人がくじけなければこのように大逆転が可能。
どっちにしろ突き抜けるという時点で大変なことには変わりないのですけれども、たとえ可能性が1%、いや0.001%だとしても、ゼロと比べたら無限の違いがあるのです。
夢ある時代になったなあと思います。
(ブログ『かってに応援団』より転載)
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