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フリーエージェント社会の到来/ダニエル・ピンク

本書では、企業で働く『オーガニゼーション・マン(組織人)』から企業に属さない『フリーエージェント』の時代が来る事を刊行の2002年に予言していた。

■組織人間からフリーエージェントへ

20世紀後半は、産業、工業化により組織で働く時代であった。
21世紀前半は、デジタル革命により、フリーエージェントの時代となる。

■背景

1労使関係の変化
2.生産手段が安価に
3.豊かさによりやりがいの追求へ
4.組織の寿命<個人の寿命

ここから、組織でできないことの追求、従来は組織でしかできなかったことが、個人でもできるようになった。

重要な変化は、労使関係である。
これまでは、従業員が忠誠を誓い、企業から保障を得ていた。
フリーエージェント社会では、
能力を提供し、機会を得る形に変わった。

■フリーエージェントの倫理

価値観:安定より自由
1.自由
2.自分らしさ
3.責任
4.自分なりの成功

■キーワード

仕事の分散
ワークライフバランスではなく、ブレンド、一体化
ヨコ
の関係

■まとめ


20年前(2002年)に書かれた本書では、フリーエージェント社会の到来を予見されていた。20年経過した現在この潮流は大きくなっていると感じる。

学校は組織人のためのものとて変化が必要であると説いている。個人が学ぶことも、自ら変化させていかなければならない。

印象的だったのは、組織人、仕事と家庭の分離などは、産業革命以降の制度、仕組みであるということ。
産業革命以前は、大きな組織はなく、家庭と仕事も一体化していた。
現代の大組織としての、働き方の方が、人類史上では異例の働き方である。

そして、豊かさ・ITの進歩を背景に、フリーエージェント社会が到来しつつある。これは、産業革命以前の働き方に回帰する流れである。
人は自由を求める。

安全を得るために自由を放棄する者は、そのどちらも得られないし、得るに値しない。

ベンジャミン・フランクリン





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