河瀬誠

立命館大学 経営管理研究科 教授、経営コンサルタント。 東大工学部、ボストン大学大学院(理学修士・経営学修士)、A.T.カーニー、ソフトバンク等を経験。 「戦略思考コンプリートブック」「経営戦略ワークブック」等の著作あり。

河瀬誠

立命館大学 経営管理研究科 教授、経営コンサルタント。 東大工学部、ボストン大学大学院(理学修士・経営学修士)、A.T.カーニー、ソフトバンク等を経験。 「戦略思考コンプリートブック」「経営戦略ワークブック」等の著作あり。

最近の記事

「知的資本経営入門」 (抜粋)

 この記事は「知的資本経営入門」(2023年、生産性出版)の著書の一人である河瀬が、「知的資本経営」の抜粋を(一部変更したうえで)、主として大学院の授業にて受講者の参考資料とするために、共有するものである。  ちなみに、ここで共有したのは、第1章「新しい経営モデルを求めて」、第2章「知的資本」、第3章「知的資本経営」、第5章「統合報告書」のパートである。  知的資本経営の具体的な内容、とくに知的資本経営の4Dサイクルの実践方法については、(「知的資本経営」をお買い求めになっ

    • 福島原発事故・12年前の記事(Facebook Note)

      福島原発の直後に、友人からの問い合わせに答える形で書いたノートです 限られた情報で、けっこう時間をかけて分析した内容で、振り返ってみても、かなり正確です Facebook の思い出しで3月〜5月にほぼ毎日あがってくるので、ノートにまとめました 記事中の個人名だけ◯◯に修正しましたが、あとは原文ママです 記事中のリンクが外れていたり、リンクが無効になっているのが残念  福島原発の事故(最初のノート) ◯さんから、「一体、どーなってるのか教えてくれ」との聞かれたので、

      • ブレてない!「経営戦略ワークブック」序文

        「元気になる戦略」を作ろう 戦略が会社をダメにする? “厳しい経済環境の中、競争に勝ち残るための戦略を学びたい” この本を手にするあなたも、こんなふうに思っていることだろう。 でも不思議なことに、まじめに戦略を作ろうとするほど、がんばって実行しようとするほど、元気をなくしてダメになっていく会社が多い。 なぜだろう? あなたも、“戦略とは、精緻な分析をして合理的に作るべき。計画は、細かくチェックして管理すべき”と、考えているかもしれない。 しかし、現実はどうだろう。 経済

        • 百度創業者著「AI革命」解説

          解説 中国からすごい本が来た  「 新しいものは、アメリカから来る」というのが、我々の世界観だったと思う。中国の目覚ましい経済成長は知っていても、科学技術にしろ、経済理論にせよ、社会のトレンドにせよ、世界の最先端は良くも悪くもアメリカ、中国もスゴイがアメリカの二番煎じだと、なんとなく思っている。  その意味で、この本には驚かされた。「あの中国」から、最先端の科学技術を解説し、未来を見通す本格的な、なおかつアメリカの受け売りだけでなくてオリジナルな内容を持った本が、ようやく

          ミルクボーイが「リーン・スタートアップ」を説明したら

          「最近、うちの社長が ”新規事業” ちゅうのに興味を持っててなぁ、名前は忘れたらしいんやけど、なんか失敗をさけてな、それも早うできる、ごっつうエエやり方があるらしいんやわ〜。」 「それな、”リーン・スタートアップ”(面倒なので以後、LSU)に決まっとるがな!  今や新規事業といえば、LSU。だいたい、リーンちゅうのはやな、ムダせんように、つまり失敗せんようにちゅう意味や。LSUに決まっとるがな!」 ※アイデア出し 「でな、うちの会社、社員みんなで新規事業のアイデアを考えてん

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          企業市民の不安な世界

          (1995年、ボストン大学大学院への留学から帰った直後に書いた文章です) 1.似ているかな?、米国の民族社会と日本の産業社会 最近気づいたのだが、米国の多民族社会の現状を日本の産業社会の状況にあてはめるとなかなか面白い。もちろん学問的な分析とはいえないが、日本の産業社会がいかに変容していくかについて、米国の多民族社会のアナロジーで考えることもできそうである。 多民族国家である米国には、公民権法という立派な法律が存在しており、公式には人種差別は存在しないのであるが、誰もそ

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