家の中でも外でも、時には違う場所で気分転換
リビングでテレビを小さい音でつけながら、ノート型パソコンに向かう。
傍らには大好きなマグカップの中に、コーヒーか時間帯によって紅茶。
ぼやけて疲れやすくなった目のために、気に入っている老眼鏡。
思考が整理しきれないなあ……。
ふと集中力が途切れ、今日は一段落したはずの家事が気になる。買い物に出ないとな。あっ。シマッタ。
ゲームの途中が気になるぞ。あの素材ってあとどのくらい必要だっけ。あの祠、今回はまだ行ってないなあ。
そう言えば、漫画のあの台詞ってあのシーンより先だっけ、後だっけ。 勉強も、もう少し進めておこうか。
もうこうなると、そわそわしちゃって、結局何か始める。それもそれで何かが進んで良い。思考が止まってしまうと、気分転換も必要。ウォーキング中にあれこれ思い浮かぶから、それもまた切り替えに良い。
でも本当は集中して書ききりたいのに。って時。
買い物ついでにカフェに寄って、1~2時間、うんうん頭を悩ませつつ集中して書く。
週に1~2回あっただろうか。
あんなに習慣にしていたのに、「そんなにあったっけ」とぼんやりした記憶の中だ。認めたくないのかもしれない。
だって。
積極的にカフェでパソコンなんかできない昨今。
元々、家にいるのはまったく苦にならなかったのに、ずっと「心掛ける」と、「あー環境変えたい!」って息苦しく感じる。
苦肉の策で、息子の机でパソコンを広げてみることにした。家事が目に入らない。漫画もゲームもない。
少し試してみたけど、しょせん質実剛健な勉強机。目の前の景色も、ただの「お馴染みすぎる」近所の家。
風情がない。「勉強」感が高い。困ったな。
コーヒーを持って上がってみた。
……まだだ。まだ落ち着かないぞ。
リビングで軽くストレッチしながらテレビを観ていると、「息子の部屋でパソコン作業、寂しいな」と気づく。
そうか。音がほしいんだ。
ロックが好きな私だけど、カフェでは、小さくかかっているジャズの音に癒される。音楽に気持ちが持って行かれずに、筆が進む。
……ふで? キーボード??
シンとした部屋に行くのがイヤだと思ってしまったから、alexaを伴い息子の部屋へ。
「ジャズをかけて」とalexaに頼み、「音、小さくして」と言った。
うーん。まだ気が散るなあ。
「もっと音小さくして」「まだもう少し小さく……」と粘っていたら、何も聴こえなくなってしまった。
また何回か調整しながら言ったり、置く場所を変えたり、気にならない音量で曲を流してもらう。
これでようやく集中。
リビングで書く手が止まってしまった時には、これも一つのやり方だな。パソコンとコーヒーとalexaを持って息子の部屋。良い方法を思いついてちょっと嬉しくなった。
先日は、夫と山の観光地のカフェに行ってきた。今は人が少ない。
なかなか美味しいコーヒーとタルト。
さつま芋とリンゴのタルトは、甘みと酸味を感じつつ、良い香り。
お昼だけどお腹が空いていなかった私たちは、一つの「アスパラドッグ」を二人で分けた。
アスパラが、大きいのに歯ごたえ良くて、香りも強くて、美味しかった~。
外に「どこにでも」「自由に」出られる日はまだまだ見えないくらい遠いけど、時間帯、場所を選びながら、自分の体調と相談しながら出てみたり、パソコンの環境を変えてみたり。
工夫して気分を変えないと、心がよどんでしまう。