楽しく生きる意欲って大事だなあ
昨年から塾に通い始めた息子。その授業の面白さに、「もう学校行かなくて良いじゃん」(ただただ面倒くさいだけ。言い訳を見つけたい息子)と言い出したくらいだ。
塾に行くと、授業だけでなく、自分の勉強も集中力が出てやる気があふれ、おかげでずいぶん勉強が進んだようだ。
しかし。
家ではしない。
学校でもちょこちょこ勉強するみたいだけど、とにかく家ではしない。休みの日だとのんびりするのみ。
つまり休校中の今、めっちゃ困っているのだ。
本人が。
まあ息子の問題だし、勉強しろと言ってする子でもないので、好きにさせている。
最近さすがにマズいと思っているようで、塾が再開しそうなまでの日々、少しずつ勉強している。
家で元々しないから、自分で工夫している。部屋を変えてみるのが、一番の気分転換のようで、集中力が上がるらしい。
でも元々お喋りが好きだから、私が近くにいた一週間ほど前、3時間半、二人で盛り上がってしまった。
昨日も近くで勉強していた。
「やる気が出ない」とうるさい。流していたけど、しつこい。
そのうち、ぺこぱの松陰寺ごっこが始まった。お笑い芸人「ぺこぱ」の松陰寺は、ボケに対してツッコミかけてはポジティブな言葉に変える、なかなか画期的な漫才をする。「~すれば良い」「そうだろ?」などがよく使われる台詞。
「やる気が出ない時は明日やれば良い。……いや、違うな。やる気が出た時にやれば良い! ……。……そんなこと言ってたらずっと出ないわ」
ポジティブな言葉を思いつけない。
私も何とか絞り出す。
「やる気が出ないということは、やる気がある時もあるってことだ。そうだろ?」
「……」
そんなんじゃあ今やる気出ない。と言われる。たしかに……。二人して「やる気が出ない」を正当化しているだけだ。
そして息子が言う。
「やる気は季節だ。……変化する」
あっははは! 松陰寺っぽい!
二人でひとしきり笑った後、結局、ラスカルを部屋から持ってきて、抱っこしながら勉強を始めた。割と集中できるらしい。
可愛いヤツめ。(二度目)
せっかくなら、楽しく取り組む工夫ができると良い。
昨夜、母と電話で喋り、祖母のことをたくさん話した。元気そうな声の母。「元々好きなことがないおばあちゃんの、最期の10年は、なんの楽しみもなく、見ていて惨めだった。生きよう! って気持ち、すごく大事ね。せっかくだから、努力してでも‘楽しく’生きようってすごく思ったわ」と言っていた。胸に響く力強い言葉だった。
せっかくなんだから、楽しく生きよう。
……そうだな。「そうだろ?」
元気が出てきた。