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お笑い、テレビ番組、漫画、本、ゲームなどの感想、紹介

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映画や音楽以外で、好きなものの「感想」がちょこちょこたまってきたので、まとめました
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#生きる

言葉を疑う気持ちをもちながら、その言葉に感動し、感謝する

 さみぃね。  寒い日に夫と交わす一言目。    夫と私の会話は、お笑いや映画や漫画やミュージシャンの歌詞から成り立っている。  「さみぃね」は、「ぼのぼの」だろうか。私はシマリスくんのキャラが大好きなので、よく口真似をするけど、どうだっけな。全然関係なかったかも。  夫と私の感性は似ているようでちがう。ちがうようで似ている。  出会いは7月のニュージャージー滞在3日目。私の親友で、ルームメイトとして一緒に暮らすことにしてくれた彼女の紹介で。  一か月後には一緒に出かける

ただ生きるだけで良いと思えた~i(アイ)~

 2月半ばに読んで、その頃は世界がここまでのことになるなんて思っていなかった。  今はどうしても世の中の状況とつなげて考えたくなるし、それも当然な読み方になってしまう。読んでしばらく後、感想を書き「来週辺りに載せれると良いな」と思ったけど、タイミングを逸して数週間が経ってしまった。  あくまでもただの読書感想文として読んでいただけると幸いです。 ~~~~~~  西加奈子さんの作品には、「生きる」力強さをいつも感じさせられる。  訴えてくるものが強烈。奇妙な愛すべき人たちも

私たちには、想いをつなぐ役割がある~「鬼滅の刃」を読んで~

 世に出ている、多くのストーリーが「行って帰る」とはうまく言ったもので。  全部ではないけど、たとえば桃太郎に代表されるように、家来として仲間を伴い、鬼退治に行って家族の元に帰ってくる。或いは、誰かを救って戻ってくる。これがベースになっているものが多い。  その中身は少しずつ違い、そのストーリーの流れのパターンを何度観ても心動かされてしまう。  何がそこにあるのか。何を伝えられているのか。何故こんなに私は惹かれてしまうのか。毎回毎回。飽きもせず。  根本的に自分の心に訴えか