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お笑い、テレビ番組、漫画、本、ゲームなどの感想、紹介

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映画や音楽以外で、好きなものの「感想」がちょこちょこたまってきたので、まとめました
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#マンガ感想文

人と人との関係性が面白い~ゴールデンカムイ~

 漫画やアニメは、リアルなものもファンタジーも好きだけど、時代背景に沿ったファンタジーも大好き。  私は歴史をちゃんと勉強してこなかったので、「鬼滅の刃」を読んだ時に、大正時代の勉強をやり直そうと思った。  人に対する考え方や家族関係、街並みや文化を勉強することは、今の自分たちの考えにつながる面白さがある。すっかり変わった部分、変わって良かった部分、変わらない部分を思う。当時を基にした考えはもしかしたらもっと古くから通じているものがあって、普遍的なものを考えることにも至って面

心に生き続ける思い出は、たくさんあった方が良いなあ~葬送のフリーレン~

 漫画を気に入ると、何度も読んでしまって、「もうさすがに飽きてきた」と思わないとなかなか次に行けない。  食事もゲームも音楽もその傾向があるけど、漫画までそういう楽しみ方をするとは自分で思っていなかった。  なので「漫画読むの好き」と言ったところで、そんなにたくさんは読んでいない。有名どころも多くを読んでいない。  結婚してからは夫が「面白かったよー」と紹介してくれて、自分で好きそうなものを夫の本棚から選び、読み始める。最近はサブスクなのかな。ネットで読んでいるのかよく知らな

好きなタイプや相性って何をどの程度、表現するか、なのかもしれないな

 どこかに共通点はあるのだろうか。  映画でも漫画でも、好きなキャラクターができた時、そして身近な人たちを思う時、どうして好みなのかなって考えてしまう。  好みがバラバラな気がしちゃって、「こういう人!」ってハッキリと言えないから、何で好きなんだろうって。  以前、「仙人系男子」が好みのタイプのようですよって、ネットで診断が出ていたけど、仙人系て。何なのよそのカテゴリー。ピンと来なさ過ぎて、あんまり嬉しくない。  落ち着いていて、達観したようなタイプだそうで。恋愛にもあま

高校生時代の職員室での思い出

 皆さんが通っていた中学や高校の職員室の様子って覚えているだろうか。  そもそも気軽に入れる場所だっただろうか。  和山やまさんの「女の園の星」を読んでいると、30年以上も前の中学高校時代を思い出す。  トーンは、佐々木倫子さんの「動物のお医者さん」を彷彿とさせ、野中英次さんの「魁!!クロマティ高校」の女子校版とも言えるくらい下らなくて(すっごく誉めています)笑える。あくまでも「先生側」目線のギャグ漫画。  18歳の子供を持つ親としては、先生の方に思い入れ強くしつつ、生徒側

私たちには、想いをつなぐ役割がある~「鬼滅の刃」を読んで~

 世に出ている、多くのストーリーが「行って帰る」とはうまく言ったもので。  全部ではないけど、たとえば桃太郎に代表されるように、家来として仲間を伴い、鬼退治に行って家族の元に帰ってくる。或いは、誰かを救って戻ってくる。これがベースになっているものが多い。  その中身は少しずつ違い、そのストーリーの流れのパターンを何度観ても心動かされてしまう。  何がそこにあるのか。何を伝えられているのか。何故こんなに私は惹かれてしまうのか。毎回毎回。飽きもせず。  根本的に自分の心に訴えか

田島列島さんは、主人公と一緒に成長をしているのかもしれないなあ

 数年前だっけかな。  田島列島さんの「子どもはわかってあげない」を読んだのは。  告白シーンに、40半ばにしてキュンキュンしたのは。  夫と「きゃー胸が苦しい~!」「きゃー門司くんもサクタさんも可愛い!」って騒いだのは。  早い段階で書いておきたいのは、「決して恋愛漫画ではない」。  親とか大人の在り方について、考えさせられる。  それがすごーーく軽いタッチなので、全然深刻な雰囲気にならない。  軽いタッチは絵の描き方にまで表れている。  笑える部分もたくさんあるし、