笑顔をたくさんありがとう~母の月によせて~
幼少期は、私はお母さんには要らない子なんじゃないかと思っていた。お兄ちゃんは勉強もできて、いろんなことを覚えていて、たくさんのことを知っていて、好奇心があって、おしゃべりできて、ユーモアがあって、向かっていく強さがあって。私にはない部分ばかりを褒めているのを私に言って聞かせるから。お兄ちゃんみたいになりたくて真似ばかりして。
でもなれなかった。
私は勉強でいつも怒られて怖かった。
ピアノを教わる時も厳しくて怖かった。
私に得意なことも、特別なところもないって思って