タンスのバナナ
はじめに
ご覧いただきありがとうございます。
今回と次回で最高の食品「バナナ」の魅力をお届けします。
タンスのバナナ
以前担当した女性の患者様から話していただいた
バナナにまつわる体験が忘れられません。
患者様は女性ながらに漁師でした。
基本的には市場で魚を売りますが小さな魚などは近所の人にほぼ無料で提供していたそうです。
その行いやお人柄もあって、近所の人々からは慕われていました。
時にはお魚のお礼にと野菜をもらうこともあり、地域の中で支え合いながら暮らしていたそうです。
ある日、果物の卸の人から「バナナ」をもらいました。
バナナは当時、高級品で入手自体も困難だったそうです。
バナナを頂いたということだけでなく、くれた人の気持ちも大事にしたいと思った患者様は、自宅でタンスの一番上にしまっておいたそうです。
数日後、そろそろバナナを食べようとタンスを開けるとそこにはハンカチしかありませんでした。
夕食の際にご家族に尋ねると、
姑さんが悪気もなく食べてしまったというのです。
それがもう悔しくて悔しくて、、、、
と入院中に10回ほど話してくれました。
私としては「そんなバナナ」というギャグが飛び出すのかと
笑う準備をしていたのですが、
本当に悔しそうでしたので
患者様を励ますために言いました。
そんなバナナ
おあとがよろしいようで。
次回はバナナの栄養の魅力を(まじめに)お届けいたします。
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