ここ
ここです。
僕は帰り道
突然。
我が身に感じたことのない優しい熱波が降り注いだ気がしました。
すかさず歩みを止め
呼吸も整えました。
真上を見上げたところによると、そこはコインランドリー
この銀色の箱から、コインランドリー独特の石鹸の匂いと、やわ緩い熱波が永遠にでてるのです。
ここが杉並のエネルギー復帰地点です。
この真下にいてしばらくエネルギーを受け与えてもらっていると
お爺ちゃんが、僕には全てが分からないから辞めてくれという表情をされながらこちらを見ていました。
申し訳ない行為だと気づき恥ずかしみ我に返り
その奇跡の回復地点を後にしたのでした。
誰のものでもない場所になりました。
夏がきます。
荒波