2024年のK-POPヤバすぎ楽曲10選
アンニョンハセヨ。
筆者はオタクなので、「その年のBEST…!」みたいな、誰も聞いてませんけど?的企画をやるのが例にもれず好きである。聴いている音楽の7割がK-POPのため、「K-POP」「その他」に分けて書くことにしている。
別に言われなくても発表するつもりだったが、今年は約1名から「カワグチさんの年ベス、待ってます!」と言われたので大いに気合いをいれて書こうと思う。
ということで2024年、筆者の心を揺さぶったお隣の国のビートの数々をご紹介します。
楽しいからランク付けしてるけど、500曲くらいある好きな曲の中の10曲なので、実質全部1位です。
⑩LE SSERAFIM - CRAZY
2nd"ANTIFRAGILE"までは「第4世代、おれはこの子達を推すんだ!!!!」と心に決めていたLE SSERAFIMだが、ちょっとその後若干好みの方向にいかず、誠に勝手ながらご無沙汰しておりました。お元気でしたか??
この”CRAZY"に関してはティザー画像がジムキャリーの映画『ケーブルガイ』みたいだったことで「久々に変な曲くるか??」とワクワクしてたらその期待を上回る変な曲でよかった。ループの中に入ってる「ワッ⁉」というおじさんの声が好き。
IndeedのCMも最高で賞を差し上げたい。
⑨ILLIT - Magnetic
オーディション番組を経てHYBEから華々しくデビュー後、すぐにNewJeansのお家騒動に巻き込まれた形となり(↑のルセラもか)、ちょっと可哀想だったILLIT。
しかし1年を振り返ってみるとやっぱこのデビュー曲はフレッシュでパンチが効いてて完璧だったと思う。
出だしの夢カワな部分からよくわかんないタイミングで入ってくるぶっってえシンセベースが好みすぎます。
正直メンバーの顔と名前は全く不一致。今後努力させていただきます。
マジで来年はいいニュースだけに囲まれてほしいで賞を差し上げたい。
⑧QWER - T.B.H
「K-POPこっちもいけんのかい!!」という衝撃では今年No.1。
元々有名だったアイドルやインフルエンサーで組んだ4人組ガールズバンドなんだけど、「けいおん!」「ぼっち・ざ・ろっく!」がインスパイア元らしく、楽曲は完全にちょっと昔のJ-POP/アニソン。
とはいえ完全なバンドサウンドではなくそこは韓国の緻密なリズムプロダクションも取り入れられており、激ハイクオリティ。
「NewJeansおじさん」ならぬ「QWERお兄さん」が大量発生しても全く不思議ではない、あの懐かしい感覚を味わえる逸品です。すげえなあ、こっちもいけんのか…
どうせ当て振りだと思ってたらライブで意外とちゃんと演奏しててビビったで賞。
※ちなみにネット上では超有名な美少女ベーシストがカヴァーしたこちらも最高。
⑦XG - WOKE UP
XGってK-POPに入れていいかわかんないけど、まあKのマーケットで活動してるのでいいでしょう!!
ということで我らが日本が誇る最強のガールズグループ。出す曲出す曲どれも良かったけど、やっぱ今年を代表するのはガチヒップホップの"WOKE UP"だったと思う。
頭を丸めた衝撃もありCOCONAのパートが取り沙汰されがちだし、確かにヤバいんだけど、個人的にはMAYA(↑の動画の0:53~)にぶっ飛ばされた。MISSY ELLIOTのような圧倒的女帝感をこの若さで身につけてるんですわ…。
だいぶ年下だけど敬語で話してしまうで賞を差し上げたい。
⑥Yves - LOOP (feat. Lil Cherry)
「イブ」さんと読みます。筆者永遠の最推しガールズグループ「LOONA(今月の少女)」が2023年に事務所とのゴタゴタで分裂、メンバーは二手に分かれてグループを組んだりしているのだが、こちらのイブさんはソロを選択。しかもアイドル路線というよりは自身の趣向を反映したアーティスティックな路線で今年再デビュー。
その路線が大当たりだったのか、売り上げや規模感はともかく、海外の音楽メディアの「BEST K-POP」みたいな企画に軒並みランクイン。それこそNewJeansなどのメジャーどこを押さえて1位になってたりもした。
このデビューシングル「LOOP」はガッチガチのハウスサウンドでこれも90年代を思わせる懐かしいテイスト。何よりもLOONAのメインダンサーを張っていたイブさんの手足の長さを堪能できる、ちょっと不思議な踊りが癖になる。
最近出た2枚目も良くて、同じくツウからの評価が相当高いようだ。
勇気をもって進んだ道、マジで正解だったんじゃないですか賞。
⑤BABYMONSTER - SHEESH
2NE1にK-POPの手ほどきをうけ、BLACKPINKに心酔したオタクなので、やっぱり同じYGからの久々のガールズグループ、ベビモンに熱狂するのはもはや運命といえる。
1stの「BATTER UP」は「まあこんな感じか」くらいの感想だったが、今年でた決定打「SHEESH」でやっぱ俺はYGの子供や…と信心を深めた。
ベビモンは上記2つの先輩グルのプロデューサーであるTEDDY氏の仕事ではないが、明らかにTEDDYサウンドを意識したエスニックなリフや展開に抗うことは不可能。
「シッシュ‼シッシュ!!」の謎奇声とともに見せるメンバーの表情管理を超えた顔芸の素晴らしさ(特にアヒョンちゃん)は、「やっぱK-POPはこうでねえと」と筆者に思わせてくれた。
K-POP2024年サムネ大賞を↓の動画に差し上げたい。
※ちなみに2024年はTEDDY氏が手掛ける新グループMEOVVもデビュー。これも凄くてすごいです。
④aespa - Supernova
「やっぱK-POPはこうでねえと」部門では優勝。
もうちょっとちゃんと言語化すると、派手なサウンド・壮大な演出・意味不明な歌詞・無駄に上手すぎる歌とダンス・景気の良さ、個人的にはこれがK-POPに求めるものであり、まあ曲を知ってる人は分かると思うけどこのaespaの"Supernova"という曲にはその全てが詰まっている。
aespaに関してはブラックマンバと戦ってた時代までは熱狂していて、その後ちょっと離れていたが"Drama"あたりで「あれ、また様子おかしくなってないですか…?」とチラ見。
今年出た"Supernova"で完全にカムバック(おれがエスパに)。
結構ネット上でも「あの頃のaespaだ…!」という意見を見たので同じように感じていた人も多かったようだ。
その後の"Armageddon"も"Whiplash"も最高×最高で、結局第4世代の推しはaespaなのかもしれない…ちなメンバーではカリナが好きです。
しかしこんなわけわかんない歌が爆売れする韓国って何なんで賞を差し上げたい。
③NMIXX - DASH
MVではなく、筆者がやられまくった最強ライブ動画でご紹介します。
現行K-POPグループでは随一の歌唱力、もはやほぼアカペラグループとの呼び声も高いNMIXX(エンミックス)。今年の前半はとにかくこの曲ばっか聴いてた記憶がある。
2サビ頭のスピードダウン、NMIXXの特徴である急な曲調変化、その後のカッコ良すぎる戻り方など、パフォーマンスでなく歌だけでこんだけ引っ張っていけるのはこのグループだけなんじゃないでしょうか。
めんどいから詳細は省くが、最近反日関係の問題で炎上。グループへの風当たりは強く、筆者も思うところあって1月にある単独公演はスルーする気持ちが強いが、本当だったら即決で行きたかった。(メンバーに責はなく事務所が悪いと思ってます!)
メンバーではヘウォンとギュジンが好きです。↑動画の6:23で死にました。
あれ?エンミも第4世代だっけ…じゃあやっぱ最推しはここかもしれないで賞。
②ARTMS - Virtual Angel
※視聴注意※
この動画は目に非常に悪いので画面に近づいたり暗いところで見ないでください。
…と書かなければいけないほど、我々の視力と脳神経を確実に破壊しにくる危険すぎるMVで今年正式デビューを飾ったARTMS(アルテミス)。
Yvesさんのところで書いた「LOONA(今月の少女)」分裂先の一つがこれで、正直12人いるLOONAメンバーの中でも自分の推しばっかりが集まった、「ぼくのかんがえた最強グループ」である。
メンバーの高すぎる顔面偏差値もさることながら、プロデューサー・ビョンギ氏の思想強すぎプロダクションにより構築された耽美世界がもう最高。
「実は私、涙が流れないの」
「太陽をすべて飲み込んだ罪」
など、ビジュアル系が過ぎる歌詞も筆者のツボに完全にハマってしまい、現行K-POPでは一番熱を入れて追いかけている。今年唯一現場に(3回)通ったアイドルでもある。
作品の好き嫌いは別れると思うが、心に黒い羽根の堕天使を飼っているキミには届くはず…で賞。
①YOUNG POSSE - ATE THAT
そんな最推しグループ(何個あるんだ)を超えて、僭越ながら今年のK-POP1位にさせてもらったのは、2023年デビューの5人組ガールズヒップホップグループYOUNG POSSE(ヤングパッシ)!!!!!!!
激化・形骸化するK-POPアイドルゲームには乗らないぞとばかり、時流にまったく関係ない、「なぜ今これ??」というガチのウェッサイHIP HOPサウンド。版権ギリギリのふざけ倒したMV。
まずこの姿勢自体がパンキッシュで痛快だし、まだほとんど10代のメンバー達も楽しんでこの独自すぎる活動をしている感じが最高である。
ちなみにルックスもみんな他のK-POPグループにはいなさそうな個性があって覚えやすい。(歌詞もアンチダイエットみたいな感じだし)
これまで挙げた楽曲ももちろん最高だけど、単純に聴いた回数という意味ではこの"ATE THAT"と同じくヤングパッシが2024年に出した"XXL"の2曲はダントツだと思う。
とにかく2024年にこの音を出してるってだけで意味不明で最高。単独日本公演をやって欲しいので応援の手を緩めないつもりだ。
早くRHYMESTER宇多丸さんに見つかって欲しいで賞を差し上げたい。
ということで勝手ながら神の視点で10曲選ばせてもらいました。
たまたま全部女性アーティストになってしまったけど、男子もSEVENTEEN"Eyes on you"やStray Kidsのアルバムをよく聴いたし、やっぱYGの子なのでTREASUREの"King Kong"なんかも良かった。
ランクには泣く泣く入れなかったが、LOONAの片割れグループLoosemble・Yvesとおなじくソロ活動中のチュウちゃんももちろん最高。
これはKじゃなくてJなので入れなかったけどNiziUの「SWEET NONFICTION」という永遠の大名曲も今年だった。本当はこれが1位です。
あとはすっごい好きだったんだけど「K-POPとはいえないよな…?」という意味で除外したのが、俳優チョ・ジョンソクのデビューアルバム。
自分の人生No.1ドラマ『賢い医師生活』の主演であり、韓国版ヘドウィグをつとめるミュージカル俳優でもある彼の歌手デビューをNetflixが特集。
要は企画ものなんだけど良質すぎるプロダクションで心のNo.1アルバムになりました。
あとはSilica Gelなんかをはじめとした韓国のインディシーンが年々盛り上がってきて、自分的にはフジロックにも出たBalming Tigerが大好きでよく聴いた。これもKミュージックではあるがK-POPではないか…と除外。
てなわけで今年も最高のK-POP楽曲群に楽しませていただきました!
ARTMSのライブも観れたし、最高の年でしたわ…全員美しかったな…
年が変わる前に「その他」(大雑把なくくり)についても書こうと思います。要は年間ベストアルバムです。
それではアンニョン♪